桜鯛あらも大事に売られけり 拙作2021年05月01日

 肉も欠かさず食べてきたが、たまには魚が食いたい、とスーパーをのぞいた。そろそろ鯛が出回るころなので、鯛のアラ煮とメニューを決めて早めに行った。ワンパックだけ愛媛県産の天然真鯛があったので求めた。
 ネットで鯛のあら煮でぐぐると調理法がどどっとヒットするので易しい方法で下ごしらえをする。
 まずは水道を出しっぱなしにして鯛の骨や切り口の血あいを古い歯ブラシと串焼きを食べた後とっておいた串の鋭い先っぽで洗い出しておく。これが臭みの元になるらしい。知らないときはそのまま醤油と酒、みりん、砂糖で煮付けていただけだった。下ごしらえをきちっとすると確かに臭みはない。
 煮立てて少し間を置いて味をにじませる。それから酒の肴の一品にして食べる。あっ、三河の名酒は昨夜で空っぽになった。生酒は水も醸造用アルコールも加えないからすっと舌に馴染んで飲める。少しは水っぽい方がぐいぐいやれるかも知れない。また設楽町の山に行ったら、蓬莱泉の量り売りを買おう。