朝日遺跡ミュージアムを見学2020年12月12日

 以前に整備中の朝日遺跡を訪れたことがあるが、このほど整備されてオープンしたというので行ってみた。植田インターから名二環で清州まですぐの距離である。
 入館料は300円。入館するとなぜか家族連れが多かった。展示室にはいると照明を落としてあるが分かりやすくなっている。とはいえ、ここもボランティアで良いので解説員が欲しかったな。予備知識がないと楽しめないのは先週行った愛知県陶磁美術館と同じである。団体には付くそうだが個人にも配慮が欲しい。
 旧館にも行ってみた。展示は変わらないが、参考書籍類が見るものがあった。中でも春日井市は古跡に力を入れていることが分かった。春日井シンポジュウムという。森浩一氏が提唱した東海学という言葉にも初めて接した。書籍化された本は流通している。
1継体大王と尾張の目子媛
2ヤマトタケル
3壬申の乱
4渡来人
5古代史のなかの女性たち
6旅の古代史
7継体王朝
8東海学の創造をめざして
9東海学が歴史を変える
10東海学と日本文化
11地域学から歴史を読む
12水とまつりの古代史
13伝説に歴史を読む
14海人達の世界
15日本の食文化に歴史を読む
16東海の神々をひらく
 今日の新聞にも豊田市に縄文遺跡があり展示中と報じられた。尾張地域は弥生遺跡の西の境界、三河地域は縄文遺跡の東の境界か。すると東西文化の間の山としての猿投山の持つ意味は大きい。
 東海地方にヤマトタケルを祭る神社が多いのも東征の出発地なのだ。恵那山の胞衣を埋設する伝説も西日本の境界なのだろう。あの山脈で谷と沢の文化に分かれる。愛知県三河地方に混在しているのは相互に行き来があったのだ。
 焼き物(瀬戸物)の産地の分布を見ても愛知県以西の西日本に濃密で東日本は極めて少ない。文化の伝播がシナ、コリアから来たのだろう。手に職のある異邦人は受け入れられ易かったとみている。