聾唖の夫婦と遺言公正証書2020年12月07日

 昼12時ちょうど、相方の行政書士の先生と合流。愛知県のある地方都市の公証役場へ向かった。13時30分から公証人役場で聾唖の夫婦の遺言書作成があり、2人とも証人として立ち会うことになった。
 定刻通り関係者が集まり、まずは夫から遺言書の内容を確認してゆく。ところが聾唖者なので手話通訳士が間に入るので、まるで外国人の同時通訳よろしく中々進まない。法律用語である相続と遺贈の違いなども説明しながらのこととなった。しかし、事前の打ち合わせもあるので無事完了した。続いて妻の方も同じ手順で無事完了した。
 完了後に手話通訳士はあなたが探したのか、と問う。同じ名古屋市の人だったからだ。曰はく、愛知県からボランティアとして派遣されて来られたのだ、という。
 検索すると、あいち聴覚障害者センターがヒットした。「聴覚障害者(難聴者・盲ろう者含む)のコミュニケーション手段を確保し、日常生活の向上と社会参加の促進を図るため、手話通訳者や要約筆記者、盲ろう者向け通訳・介助員の養成・派遣、日常生活の相談事業、字幕・手話入りビデオ・DVD貸出事業などを実施し、情報提供を総合的に推進する拠点施設として2015(平成27年)4月にオープンしました。」とあるので近年のことである。
 ここで、事業案内
手話通訳者、要約筆記者、盲ろう者向け通訳・介助員の養成事業
手話通訳者、要約筆記者、盲ろう者向け通訳・介助員の派遣事業
が行われている。因みに令和元年10月の試験結果は2020年1月発表によると
【結果概要】第31回手話通訳技能認定試験(手話通訳士試験)の合格者数等は以下のとおりです。

・受験者数 1,100人
・合格者数  121人
・合格率   11.0%
昨年は9.8%だったから狭き門と言える。
 そういえば、名古屋市長、愛知県知事が記者会見する際は必ず画面の左手に手話の人が手ぶり身振りで手話をやっている。何気なく見ていたが、意思疎通の不自由な人には欠かせないサービスと認識した次第。

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