青野菜を食う2020年10月28日

 久々に川島四郎『食べ物さんありがとう』(朝日文庫)を読み直した。10月初めに血尿があり、検査したら膀胱に腫瘍があった。70歳以上になると好発するという。つまり老化現象の1つである。
 このまま放置すると発達して癌化する恐れもあるし、されど手術で切除すれば再発率が60%はあるというから立ち止まって考えた。セカンドオピニオンもやったが同じく手術派であった。 
 かつての山の先輩で医師のU先生は放っときゃ治る、とよく言われたものである。切るなという近藤誠先生の本にもまったき同じで、放っときゃ治る、と書いてある。U氏は医師とてすべてが分かっているわけではないとも言われた。
 秋憂いがしばらく続いたが、一病息災である。より一層食事に気を配るしかない。そこで件の書名を思い出したのである。ビタミン、タンパク質を摂るだけではなく、青野菜を摂ってこそさらさらの血液ができるという。
 ライオンも仕留めたエサの草食獣の腸を食う。そこには青い草の栄養が詰まっているからだ。目からうろこの話である。
 川島さんは95歳まで長命を得た。もとは軍隊で兵隊さんの栄養管理をするのが本業だった。持論は兵隊の健康を作る人より、壊れた(怪我した)兵隊の修理屋である医師の方が偉いのか、という。否ほんとにそうだ。医師は大事だが優遇され過ぎている。
 1日1束のホウレンソウか小松菜を食べることにした。ブロッコリー、レタス、ニンジン、パセリ、セロリ、大根葉などをレパートリーに入れようか。1日1個のリンゴ(VCとペクチン)は医者を遠ざける、柿(VC)が赤くなると医者が青くなる。(風邪を引く人が減って医者の経営が危うくなるという例え)昔から伝わる話は本当です。