ウイルス禍柳に風と過ごされず 拙作2020年03月21日

名古屋城のお濠にて、キャッスルホテル前。
春らしい柳(春の季語)の芽吹きです。名句よりも「やはらかに柳あをめる北上の・・・」と啄木の短歌が浮かぶ。

ブログ「季語めぐり ~俳句歳時記~」から転載

 柳は芽吹いてから間もない頃、あるいは、葉がまだ瑞々しい頃が特に美しいため、春の季語とされる。
 細く垂れ下がった無数の枝が、黄緑色の若い葉をいっぱいにつけているのを見ると、思わず見入ってしまう。

 なお、枝垂柳は柳の代表的な種類で、糸柳は枝垂柳の別名である。

 また、青柳は葉が青々としてきた頃の柳を指し、そうなる手前の芽を出したばかりの柳は、芽柳(柳の芽)と呼ばれ、独立した季語として扱われることが多い。
 
 柳は、春のうちに種の入った無数の白い綿毛を風に放すが、これも「柳絮(りゅうじょ)」と呼ばれる独立した春の季語である。
以上

 柳はほとんど詠んだことはない。但し黒部川を遡行した際に河原で休んでいて思わぬ柳絮を見ることになった。
「すると、空から白い綿毛が舞っては川に落ちている。あれは?柳絮だろう。これが風媒花というものだろう。町では春の季語であるが、高山では8月になる。
 ネットで見ると山岳俳人と呼ばれた前田普羅は柳絮の句を残している。普羅は自然を直視した俳人だったのだ。若い頃は植物研究会にも入っていたから詳しいわけだ。
 尾根を越す柳絮の風の見えにけり 普羅
 人に来て人に触れざる柳絮かな   普羅
 ひとすぢの柳絮の流れ町を行く   普羅
 ある時は柳絮に濁る山おろし     普羅 

 八月の黒部の奥の柳絮かな     拙作
 初秋や柳絮舞い落つ奥黒部     拙作」

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