秋深き隣は何をする人ぞ 芭蕉2019年11月02日

 人口に膾炙した俳句である。
 ヤフー知恵袋にある回答は「卒するまで後二週間足らずにして、まさに「旅に病んで」の我が身には招かれた句会に出ることも叶わず、やむを得ずして託した、いわば断腸の句であるだけに、やはり初句は「秋深き」の連用中止形にての余韻の深さを採りたいと思います。
 奥の細道という長旅の疲れと持病の胃腸患いの悪化などに苛まれながらの老残の身については二日前にも「此秋は何で年よる雲に鳥」と「旅懐」を詠ったばかりです。」となっている。
 隣人への好奇心から詠んだわけではなく、自ら病床にあって、フレイル(奥の細道の旅の疲れ、加齢)の状況で詠まれたようです。孤独感が表出しています。そういう季節なんですね。
 
 朝夕が寒くなってきた。東南の角の面した寝室は朝日が入るが午後早くには陰ってしまう。二面がガラス窓なので気温がぐっと冷える。それで11/1には夏の間は物置代わりにしていた窓のない部屋に移動した。四面窓がないと朝になっても気温の下がり方が優しい。冷え方が優しいと小便に起きる回数も減る。寝具も掛布団1枚に毛布を用意だけしておくが使わずに済んだ。
 11/8の立冬まであと6日間、いよいよ冬の季節到来だ。服装もノータイをやめてきちんと結んでも暑くならないようになった。そして年内はもうあと二ヶ月ではないか。お盆を過ぎると早いというが、歳月人を待たず。