死んでゆく覚悟で飲みし生ビール2019年08月04日

 EVで居合わせたKさんに聞くと隣人の死去は本当だった。私と同年齢くらいで理事会でも顔を合わせて意見を述べられた。7月中旬、山に行っている間に亡くなり、EVの扉に掲示されたらしいが帰宅後はもうはがされていた。
 別人からちょっとあの人って亡くなったんですってね、と知らされたが確信はなかった。Kさんは葬儀にも参列されてお別れされたのだから間違いはない。
 5月の句会の後でお食事をというので俳句仲間を案内したら、その店に美味しそうに生ビールの大を傾けている人がいた。顔を見るともなく見ると隣人だった。「やあ」とあいさつ。「今、癌の手術で退院したばかりなんですよ」とのたまうのでびっくりさせられた。術後にアルコールは厳禁なはずだがと。
 あれから1ヶ月半で隣人は死去されたのだった。禁断のビールが死に水だったのだろう。今はそう思うしかない。独居でいわゆる孤独死だったが理事会の役員のネットワークのお陰で発見が早かった。それで騒ぎにもならなかった。