尾畠春夫さんへの賞賛相次ぐ2018年08月17日

 「不明2歳男児発見、ボランティアの尾畠さんに称賛相次ぐ 幾多の被災地で活躍、「師匠」と呼ばれ」
http://www.sankei.com/west/news/180817/wst1808170036-n1.html

 山口県周防大島町で帰省中に行方不明となり3日ぶりに保護された同県防府市の藤本理稀ちゃん(2)を発見した捜索ボランティアの尾畠春夫さん(78)は、これまで全国で被災地支援や行方不明者の捜索に参加してきた。一緒に活動したことがある人からは「さすが尾畠さんだ」と称賛の声が相次いだ。

 尾畠さんは平成28年の熊本地震や今年7月の西日本豪雨など、多くの災害でボランティアとして被災地に足を運んだ。28年12月には、大分県佐伯市で行方不明になり、約21時間後に発見された当時2歳の女児の捜索にも参加した。

▼不明2歳男児「ぼく、ここ!」発見時、元気に飴かみ砕く

 23年3月には、東日本大震災で被害を受けた宮城県南三陸町を訪れ、がれきの中に埋もれた思い出の写真などを拾い集める「思い出探し隊」の隊長に。ベテランとして、他の参加者らから「師匠」と呼ばれ慕われた。

 「いつも笑っていて、元気をもらうような存在。ニュースを見てびっくりした。やっぱりあの尾畠さん、すごいなと思った」と話すのは、ボランティアセンターの立ち上げに関わった南三陸町社会福祉協議会の三浦真悦さん(53)。捜索前に家族に伝えた通り、理稀ちゃんを家族に直接引き渡したと聞いて「約束を守るのが尾畠さんらしいな」と感じたという。
 西日本豪雨のボランティアで出会った越智美幸さん(34)は尾畠さんについて「ボランティアの経験が豊富な人。相手を思いやる気持ちも強く、その心が理稀ちゃんの発見につながったのではないか」と喜んだ。
・・・・山岳会のブログも昨日はランキング5位から今日は1位に上昇して驚いた。
「尾畠春夫さんへの賛歌」
http://tss1962.blog.fc2.com/blog-entry-762.html

 産経新聞の記事も同じ趣旨で尾畠さんを称えた。

 私もこれまでに山岳遭難の捜索に協力してきた。中々成果の上がるものではない。事情痛が言うにはもしも行方不明者を発見しても自分の手柄にせず、警察に知らせて、警察の手柄にしてくれということであった。
 今回でも画像を見ると保護した子どもを抱えて、警察から警察に渡すように言われても「嫌だ」といってはねつけている。警察の面子丸つぶれである。
 尾畠さんはみんなの行かないところへ行くと言って発見した。だから警察の大掛かりな捜索は無駄ではなかった。しかも一度ならず捜索した場所だったという。しかし、警察の目が節穴ということではない。
 尾畠さんの立場では親と約束したことを守ったに過ぎない。子どもは動き回っていたのだろう。多分水だけ飲んで命を永らえていた。今日のニュースには胃の中はからっぽだったらしい。
 尾畠さんへの賞賛は関わった警察への賞賛でもあろう。

さわやかな残暑2018年08月17日

 今日は暑いが湿気の少ないからっとした空気を感じた。何といっても暦の上では秋である。お盆を過ぎると一気に秋に向かう。
 16日から西穂から奥穂の縦走に向かう予定だったが天候不順で中止し、計画は延期した。昨日一昨日だけが悪くて17日以降は回復したので行けば良かった。15日は延期の相談で終わり、宙ぶらりんになった17日は年金事務所へ行って未支給年金の申請を済ませた。3回目の訪問でやっと受け付けてもらった。仕事の前倒しである。
 事務所のメールには生活保護の相談が入っていた。住所も電話も分からず、区役所と相談。区役所に対応させた。区の担当者からの電話では、幸い、すでに他の区役所で保護されているとのこと。餓死する恐れはないので一安心した。
 どんな事情かは知らないが、何事も全力投球しないで欲しい。雇用者は生産性の向上をねらって、長時間働かせ、労働密度の高い仕事を望む。これに真面目に応じすぎると心を病み、身体に無理を強いる。やがて病気になる。すると失業、無収入になり、蓄えが尽きると賃貸のアパートを追い出される。
 そもそも福祉とは共産主義のソ連のことば。ノルマ=課業という言葉も同じである。ソ連はアメリカからのユダヤ移民がロシアを乗っ取り、支配者となった国。ロシア人の労働者が支配したわけではない。先進的な思想ではなかったのだ。共産主義に夢を持つ人はいまはもういないと思う。
 健康保険は社員が病気なるまで働かせる制度と心得ておきたい。そのために50%は会社負担になっている。労災保険は労働者を死ぬまで働かせる制度である。だから100%会社負担である。
 だから全力投球するなということ。これは登山で得た考えだ。遭難は登りよりも下りで圧倒的に多い。安全に下山するためには余力を残すことである。スポーツなら管理されているので全力でもいいだろう。
 昔のように労働者を使い捨てする時代ではない。資本主義が社会福祉を受け入れてストレートな労働強化は緩和した。ストは聞かなくなったが、心を病む人は増えているという。
 心身の自己管理をしっかりやることである。食事と体の手入れ、心の管理など普段やることをきちんとやる。生活保護の受給者、および考慮中の人はこのことを考えておきたい。