歌手・俳優橋幸夫さん 介護の中にも幸せの種(岐阜新聞)2018年01月18日

ソース:http://www.gifu-np.co.jp/tokusyu/2018/seikon/sei20180117.shtml
◆テーマ「一生健康、一生学習人生は生きてこそ」

 岐阜市長良の岐阜グランドホテルで16日に開かれた岐阜新聞・岐阜放送懇談会の岐阜・西濃新春合同例会では、歌手で俳優の橋幸夫さん(74)が「一生健康、一生学習 人生は生きてこそ」と題して講演した。この日は歌を「封印」しつつ、認知症の母の介護経験や、人生を幸せに生きるヒントを軽妙な語り口で紹介。笑顔あふれるトークで来場者を楽しませた。

 橋さんは約30年前、認知症となった母を介護して看(み)取った。当時の苦労などを紹介したが、「一時期は(介護のため)歌を歌えない橋幸夫になったが、その代わりに介護の話ができ、関連の本を出版した橋幸夫になった。どこに幸せがあるかは分からない」と説明。「自分自身が幸せと思うことができれば、生活は幸せになる。幸せかどうかは自分が決めるという姿勢を持ってほしい」と語った。

 また、認知症予備軍かどうかをチェックする複数の項目を示し、来場者とともに楽しみながら実践。「家族や親戚、友人など、近い人が気付く前に自分自身が認知症の兆候に気付いてほしい。認知症は縁遠いものと思わないで」と呼び掛けた。

 健康づくりについても紹介。「寄る年波にはかなわず、自分の衰えを知ることで、病気の予防や予知を学習した。生きることの大事さや健康が大切であることを時々は思い出し、自分自身で健康を維持する意識を持ってほしい」と語った。
以上
 以前から橋幸夫の講演を拝聴したいと思っていた。名古屋よりも岐阜に縁のある人らしい。橋さんは私が中学生時代から大人気を誇っていた歌手である。それが老いた母の介護に関わる。そのことでまた別の人生が開けた。
 認知症についてもずいぶん学習されたようだ。さらに健康についても人前で話すだけの学習を積み重ねたのだろう。人生100年時代というから今後も機会があるだろう。HPには過去2000回の講演をこなしたとか。1度は拝聴したいと思う記事である。