富山県・牛嶽に登る2017年10月08日

 秋の3連休、高速では朝から渋滞情報をつたえる。7日は北アルプス前衛の猫又山の予定だったが、雨予報で中止した。行く先を牛嶽に変更し、名古屋を出発したのは7日の午後3時。高速ではなく、R41を走った。R302から春日井市のR19へ、街中は大渋滞だった。春日井ICに入る車が多く、渋滞を抜けて、その先はガラガラになり、そして尾張パークウェイからR41へ走る。R41も美濃大田を抜けるとピッチが速まった。
 R41は流れがよく快適に走れる。名古屋では晴れていたが飛騨川流域は小雨模様だった。濡れた路面に気を使う。下呂、飛騨小坂は小雨、宮峠も雨だった。高山市内で夕飯にする。食後ももくもく走り、飛騨古川、神岡と走る。富山県境を見ると間もなく道の駅「細入」だった。今夜のビバーク地である。
 道の駅「細入」のPは60%くらいの入りだった。大型トラックは1台も無く中型トラック数台だけだった。寂しさを感じさせず、しかし、多すぎて騒音が多く眠れないほどではない。仮設トイレで用を済ませて、バンの荷物室を整理してシュラフにもぐったのは午後9時30分だった。しばらくはアイドリングの音がうるさかったが、そのうちに出て行った。
 8日は午前5時に夜明けとともに起きた。6時出発、神通川に沿うR41を下る。事前の調べて、新笹津橋の手前から県道25号に左折。後は山田温泉入り口までひたすら25号の道路をたどればよい。入り口で山田温泉やスキー場の名前を初めて確認できる。
 県道59号、県道346号でスキー場に着く。スキー場は閑散として誰もいない。地図で確認するがスキー場内の斜面の道を走るのは気が引ける。一旦戻って地元民の老婆に聞くとスキー場内を行けばよいとのことだった。山坂ばかりの里の女性はエンジン付きの1人用カートで移動する。近道も教えてくれた。
 スキー場ゲレンデのトップまで走れたが登山口なる案内はない。右往左往するとまた一筋の林道に導かれた。ふたてに分かれたが右が新牛嶽登山口で、2本杉の4等三角点を経て日本杉登山口に至る。左がダイレクトに2本杉の登山口に行ける。
 登山は登山口さえ確認できれば登ったようなものである。
 天気はよろしくないのでモチベーションは低下したままだが、登山口まで来てUターンはない。霧の山だが、40分のことだ、行ってみるか、と気を取り直す。Pは10台は止められる広さがある。人気の山なのだろう。
 熊の出没注意の看板が一際目立つ。熊除けの鈴をとりつけて出発する。杉の木立の中の登山道を歩く。まもなく、階段道が現れて急坂になった。6合目の標識が出てますます急になった。樹相は杉から雑木になり7合目を過ぎて、鍋谷のブナの林になった。太くはなく二次林と思われるが白ブナは美しく気持ちが良い。そこを霧が漂う。
 幻想的な霧のブナ林を歩くと前方が明るくなり牛嶽大明神を祀る牛嶽神社に着く。まだ石の風化も見られず、新しい。工事のためか、ここへも車道が上がってきている。せっかくなので神社に詣でる。オオナムチノミコトを祀る。「牛嶽は、大国主命が牛に乗って登られた山であることからその名が付けられた」そうだ。残念ながら富山平野は霧に隠れて見えない。わずかに山麓だけが見えているだけだった。
 2等三角点へは良い道が下っている。一旦、鞍部まで下ると小牧からの登山道に合う。そこから一登りで登頂だ。黄葉にも早く、ナナカマドのみが赤い。神社まで戻り、またブナ林を歩いて下った。ようやく2人連れや親子連れにも出会った。
 マイカーに戻るとまだ9時30分過ぎだった。今度はゲレンデの車道を下った。牛岳温泉グリーンパレスでひと風呂浴びた。さっぱりして背広に着替えて富山市内へ向かった。俳句結社辛夷社の年次大会は午後1時からだが、12時に市内Pに着いた。1年ぶりの師友と旧交を温めた。大会、懇親会後はビジネスホテルに一泊。