水無月句帳Ⅱ2016年06月30日

        6/18 本宮山
くらがりは木下闇なる谷間かな

伐採を逃れて久し夏木立

   短パン姿のランナー
夏山を女ひとりで駆け上がる

誰ひとり見ぬ夏山の頂きに

着いてすぐ一気飲みするソーダ水

梅雨晴れや電波塔立つ本宮山

         6/29
梅雨寒や急病の知らせあり

点滴と浴衣姿の病衣かな

梅雨の冷え半日無為に過ごしけり

梅雨じめり老いて病むこと無惨なり