はつなつの詩2015年06月08日

ゴム底の剥がれて悔し登山靴

タンポへの踏み跡かすかやぶれがさ

どくだみや江戸の風情の残る家(天白区の旧家の喫茶店)

奥山の蛍袋も愛されず

老鶯やたれか山家を知らないか

六羽もや子沢山の燕の子(足助・百年草)

足助こそ夏燕らのさはに飛ぶ( 同上 )

潰しても死なずしぶとき笹のダニ

涼しさを越えて小寒き寧比曽岳

段戸なる裏谷に咲く笹の花

万緑や夢敗れても山河あり

裏谷に残る原始の夏木立

夏の谷すぐ逃げし溪魚の影

焼酎や山を肴に飲むばかり(6/3新人歓迎会)

老いてなほ好きといふ山ビール飲む( 同上 )