さあ!Iさんの捜索行が始まる2015年04月12日

 去る1月19日、北アルプスの五龍・遠見尾根の一角で山スキーを楽しみに来ていたIさんと仲間2人が行方不明となった。47スキー場のマイカー内に残された山スキーの資料の内、村尾根の部分が無い事から、逆にそこへ行ったのではないかと、推測されている。
 4月11日夜、ルームに集まった会員は21名、それ以外にも10名以上が協力する意思を取り付けているという。支部長Oさんの挨拶後、出席者の自己紹介、これまでの経過説明があって協議に入った。
 中心的なYさんの説明では1月の事故直後は大町署は捜索行動そのものを制限された。何しろ一晩で1m近く積雪があり、天候不順でもあった。2月、3月も有志が少数で捜索に入っているが成果はない。
 捜索行動の面で若手の中心になるT君からは家族との連絡状況の話もあった。生存可能な間は頻繁にヘリが飛ばされたが、絶望的になった後は飛ばないことに焦燥感もあるようだ。
 豪雪地帯の遭難救助の困難さが理解できないのだ。
 今、4月になって、5月半ばまでが捜索の適期になったと思われる。雪が解ければ、村尾根滑降はできなくなり、山が緑に包まれると目視が困難になる。発見されても遺体を運ぶことすらも困難になる。雪の中で凍結していると見られる今がきれいな状態で家族に対面させられる適期と思われる。
 まず、組織的にコントロールされた中でやろうということになった。二重遭難を回避するためにも無理はしないで、複数でパーティを組み行動すること、捜索に行く際は届け出る、という基本的な枠組みを確認した。メンバー表作成、交通費など捜索資金の会計管理もする事務局を立ち上げていくことにした。
 捜索ポイントとして、私がにらんでいるのは村尾根の中間地点の緩斜面の辺りだ。急斜面を滑降して、緩斜面に突入し、また、狭い尾根にルートファインディングしながら突入する。そして平川に着く。平川についても左岸林道は雪崩の巣のような箇所がある。緩斜面で右か左の沢に迷い込むとより雪崩を誘発しやすくなる。
 平川はすでに雪解けの水で濁流と化しているそうだ。スキー板、ストック、帽子、ヤッケ、ザック、手袋と証拠品の発見も大切なポイントになる。鈴鹿の御池岳の捜索では手袋1つで発見に結びついた。延べ700人以上が協力し、2月半ばから4月末までの大捜索に終止符を打った。
 まず手がかりの1つでも発見に努めるべく、5月GWも返上して、参加することにした。5月16日の総会までに報告できればいいが・・・。

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コメント

_ kmd ― 2015年04月13日 10時09分43秒

関西在住で山ボード(山岳スノーボード)や沢登りが趣味の者です。
沢から辿っていく方向で お手伝い出来ればと思っております。
今までの捜索個所、捜索日時など情報共有していただければ幸いです。
もちろん、現地で雪崩等のリスクが高いと考えられる場合は あまり奥までは入れないと考えております。

なお村尾根あたりはスノーボードで10年近く前に のべ4~5回、滑ったことがあります。

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