白尾山スキー登山2015年03月17日

3/14(土)、夜9時、名古屋市内で待ち合わせ。東海北陸道を北上、郡上市の白鳥町六ノ里のしらおスキー場へ。夜空には春星が瞬いている。明日は晴れそうな予感がする。Pの一角で仮眠。
3/15(日)、朝7時過ぎにはPも満杯になっている。リフト券は1500円分購入。3本乗り継いでトップ1245m地点へ。昔はここに気象観測のロボット小屋があった記憶がある。
 8時20分にシールを貼って出発。一旦は植林帯の尾根を下降。鞍部で地形図に表現されていない新しい林道に出合う。ここらは積雪2mはありそうだ。1250mの等高線の尾根はほとんど高度を稼がない。1315mの独標を過ぎるとようやく登りがきつくなる。1400mの等高線まで来て、尾根が広がり、周囲が見渡せる。細幹の密生林からブナやダケカンバの疎林になった。とはいえ、二次林のためか高く太い樹林は殆ど無い。青空に白銀の尾根、ブナと素晴らしい条件の整ったルートだが、いいところは短い。
 2/8以来、運動不足と過食で、太り気味の体に、1ヶ月半ものブランクがあると登りがきつい。にもかかわらず、体が軽くなるような気分で高揚感があって、登頂できた。比高367mの楽なルートであるが、3時間たっぷりかかった。
 まもなく、谷を隔てた尾根の登山者も登って来た。意外な尾根を、あの尾根はスキー向きの良いルートだな、といっていたが、それを実践するパーティだった。
 登頂と同時に青空も見えた。山頂からは何といっても濃飛国境に聳える鷲ヶ岳の連嶺が素晴らしい。青いカンバスに真っ白な鷲ヶ岳が素晴らしい。ガスが晴れて白山も見えた。左は別山か、いや三ノ峰か、などと怪しげな同定を楽しんだ。また、毘沙門岳と大日ヶ岳の間の桧峠のかなたには荒島岳もかすかに見えた。春霞で輪郭ははっきりしないが、展望も素晴らしい山だ。
 まもなくもう1人登って来た。3人だが最後の人はばてたらしい。滋賀県から来たと言われた。山の名前、谷の名前を出すともう登った、まだだ、とか話が弾んだ。時間が来たところで、彼等と別れた。
 一面、雪原の広がる濃飛国境の奥白尾1667mまで足を延ばそうとしたが、既に13時になったので、中白尾で引き返した。この周辺は等高線が緩く、スキー向きの地形である。めいほうスキー場の方を眺めて、あれが山中山(オサンババ)、あれは烏帽子岳、気良烏帽子と同定できた。母袋烏帽子はただのコブに過ぎない。
 山頂でシールをはがして、糊をスプレーでふき取り、ワックスを塗布した。その上で滑走を開始する。自在のスラロームをやれるのは最初だけだった。尾根が狭まり、樹間が狭くなると、藪スキーになった。多少は枝に当るのを覚悟しながら、狭い林間をストックターン(杖制動)ですり抜ける。コブのあるところではサイドステップやスキーを漕いだ。1250mのだらだらした尾根の突破は長かった。下山の目印に付けておいた赤い布切れを外しながら行く。走らない上に雪が重い。鞍部ではシールをつけたが相方はシール無しで登りきった。
 スキー場のトップからはゲレンデの滑降になるが、滑ることだけに専念すれば良いから、もう何の苦労も無い。Pに戻った。帰路は美人の湯 白鳥温泉で一風呂浴びた。
 インターへ入る間際、毘沙門岳が黒っぽい山容を見せた。長良川右岸の山はまだ冬空のようだった。右岸の左岸ではかくも気象に違いがある。

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