大平街道から兀岳へ、そして夏焼山を歩く2014年05月26日

   俳友からのはがき来信

山旅の記憶たしかに夏見舞

       ☆

   早朝、恵那山にヘリコプター飛来

登山者を無事救い出しヘリが飛ぶ

       ☆ 

熊避けの鉦を叩くや登山口

木曽と伊那青葉若葉の峠道

山シャツの背中に汗の滲みけり

夏の初めタオル1本首に巻き

尾根道は樹林の中の薄暑かな

閑古鳥山の深さのなほ深く

山頂や長居をすれば蚋多し

ユキザサの花らしからぬ花が咲く

旅人の喉を潤す草清水

雉飛んでぶなの若葉を揺らすほど

麦飯をメンパに詰めて弁当に

麦飯を食ふ塩鮭を具に梅干も

蝿たかる緑色した熊の糞

        ☆

  廃村・大平にて木地師の家の大蔵家を訪問

青葉風木地師の宿の父祖の梁(大蔵さんの旧家)

大物は逃がしたと言ふ岩魚釣

望郷のよすが手植えの余花を見し

  木曽見茶屋で御幣餅を食う

香ばしき匂いを運ぶ青葉風(五平餅)

木曽見茶屋胡瓜とともに五平餅

        ☆

  満蒙開拓平和記念館を訪ねる

阿智村や苗田の果の記念館

 国敗れて山河あり。命からがらでも還れた人はまだ良い。満洲の土になった同胞の悲劇。開拓というより戦争の犠牲の上に今の平和がある。

信州の青き山河に還るべし     

  信州・JAで買う

朴の葉の寿司広ぐれば大いなる

柏餅皮膚のごとくに剥がしけり

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ヒント:芙蓉峰の別名があります。

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