知れば楽しい東海の登山ガイド!初掲載2014年04月05日

 中部経済新聞朝刊を開くと、14面に表題の連載記事が掲載されていた。PC画面のゲラで見るのと、実物とでは大違いである。タテは週刊誌の大きさで横幅が少し大きい。今回は俳人山口誓子と御在所岳にまつわる秘話を採りあげた。
 ネタは基本的には東海、木曽、伊那の山と登山家、俳句と俳人、日本山岳会と歴史、後、山を詠んだ山想派歌人も登場する。俳文の名手といわれた横井也有の『鶉衣』も多々引用させてもらった。古典の中の一節が現代に引き戻されて、再び光を浴びる。何だ、江戸時代も今も人間的にはみな外へでて、温泉とか山で遊びたかったんだ、と知る。『鶉衣』の「薦野記」は湯の山温泉紀行だった。諧謔的な文もある。
 とりあえず、5ヶ月分の十座は書き送った。写真撮影、地形図加工と細部の仕事がまだあるが、何とか24話完結まで頑張ろう。

 昨夜はもう1件、新ガイドブックの打ち合わせをやった。100座以上あるので8名の山友に分担してもらった。最高20座までといったら、ホントに20座一杯を積極的に手をあげて決めて行ったら1時間もしないうちに終わった。お陰で当方は少なくて済むがかなり遠方を割り当てられた。中部経済新聞の連載もあるのでほどほどに進めてゆこう。

 昨年、取材の終わった山書もそろそろ校正が来るはず。この時期に来ないのは出版社で進めているのだろうか。今年はこれが1冊、来年は2冊と本書く的生活になってきた。

血圧正常化2014年04月05日

 今日の読売新聞朝刊によると、人間ドック学会の発表として、正常な人間の血圧は147、学会が定めた基準値は129だからかなり厳しいと報じた。
 そうかそうかと納得しながら読んだ。入院していた頃は170以上で降下剤を服用するまではないが高血圧と言われた。小太りの内科医からはせめて120台に落とすようにアドバイスを受けた。
 退院後、血圧計で計測してきたが、体重減とともに顕著に低下し、今は150台が多い。時々、160台になるが、むしろ130台、140台の方へ下振れしている感じである。体重は一旦、72kgまで減量したが、今は75kgまで戻った。ここから増やさないことだ。
 低めの基準値には患者を増やしたい製薬業界の営業努力もあるだろうと勘繰りたくなる。
 降下剤を出そうか、と打診された際も固辞したのは、友人知人が2人も降下剤を飲むと元気がなくなるので飲まずにいて、脳内出血で倒れて半身不随になったり、旅行中に死んだりした記憶があるからだった。生活習慣を改めて降下させることにして投薬を辞退した。降下剤は恐い薬のイメージがある。だから体重のコントロールが重要でもある。

桃の花2014年04月07日

猿投山の麓は桃の花の満開だった!
見渡せば猿投山麓桃の花

篭川のどこまでつづく桃畑

春の雲吐いて浮かべる猿投山

単線の駅に待機や長閑なり(愛知環状鉄道)

春寒やカメラ持つ手の冷たかり

強風の収まり猿投山笑う

能郷の猿楽鑑賞2014年04月13日

能 羅生門の舞
 毎年4月13日に行われる岐阜県本巣市根尾能郷の猿楽。「能郷の能・狂言」は、家内安全、五穀豊穣を祈って奉納される白山神社の祭礼である。
 約600年も前から能郷地区の16戸の猿楽衆の家で世襲で伝えられてきた舞。演目は口伝のみ。外からの刺激に晒されることがなかったために今も尚中世の面影があるという。
 地固めの所作、少年を用いることなど奥三河(湯神楽)の花祭りに共通する山村芸能である。
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山里に伝わる神事啄木忌

春深し根尾能郷の能の舞

春更けて能狂言もたけなわに

まだ白き能郷白山鳥曇り

根尾川の彼方白山雪残る

長閑さや鉄橋渡るレールバス(樽見鉄道)

能郷白山・前山まで2014年04月27日

名山に雪遅くまで残るなり

名山を隠そうべしや朝霞

堰堤をほとばしるなり雪解水(能郷谷)

しばらくは芽吹きの谷の道歩く

浮き浮きと軽やかに攀づ春の山

山すみれ次にまたいつ遇えるなり

新緑に山桜黄の山吹も

残雪にいつまで埋まる三角点(前山)

霞むなり加賀の白山奥ゆかし

登るほどに諸鳥鳴いて囃すなり

囀りに癒され尾根を攀じにけり

筒鳥に聞き耳たてし深山かな

鶯よお前も高く来たものだ

名山の水を湛えし代田かな

手土産にほうれん草や道の駅

日影こそ似合う清楚なシャガの花