吟詠!冠山紀行2013年07月04日

徳山を刻む碑登山口

尖頂に攀づ登山綱持ちて攀づ

頂上や青嶺波濤のごとく見ゆ

梅雨晴れや青嶺果て無し美濃の奥

この一滴が揖斐川の水夏の山

わが臭いより呼び寄せる夏の虫

白山の尾につながるやキスゲ咲く

誰からも愛されず咲く夏アザミ

日陰こそ銀竜草の住みかなり

夏の霧ブナの林を流れけり

大輪の朴の花咲く国境

緑陰に二人並びて休むなり

ブナに書く文字みな古りし夏木かな

万緑や湖蒼く満たされし

夏座敷鮎三昧の料理かな