春の吟遊「信州の山河」2013年04月17日

永き日の頂上や聖山(麻績村)

フキノトウ摘みつつ下る聖山

眼前の名峰なべて夕霞

蒼天に残雪冴える常念岳(安曇野市光城山)

春雪嶺居並ぶごとし鹿島槍

みすずかる信濃の峠雪間かな

信州や岳は麗らか国境

柵(しがらみ)のはては飯縄雪残る

柵(しがらみ)の無住の寺の長閑さよ(安昌寺)

春雷や鬼女紅葉の怒りめく(鬼女の岩屋)

春雨や鬼無里村から峠越ゆ

濁りつつ迸るなり雪解川(据花川)

霞むまま白馬三山眺めをり(小川村)

春宵や山ほど積もる話して(Aさん宅)

若桜ちと咲き初めし善光寺

善光寺しだれさくらでもてなせり

モクレンの咲き誇る道善光寺

おやきなど食べて歩くや春の昼

額づけば善男善女春の昼

踏み場なきほどのカタクリ山に咲く(髻山(モトドリヤマ)

春泥に気をとられつつ山を行く

善光寺平長閑に見下ろせり

善光寺平らに蓋す春の雲

残雪の北信五岳欲しきまま(道の駅「小布施」から)

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