登山家・芳野満彦さん死去 ― 2012年02月07日
朝日新聞朝刊が芳野満彦さんの死去を報じた。享年80歳。登山家としては永らえた方だと思う。記事によると新田次郎の『栄光の岩壁』のモデルというがそれよりも名著『山靴の音』の方が親しみがある。この中には東海地方のアルピニストの名前が沢山出てくる。他界された人もいるが存命の人もいて、このニュースに感慨を覚えているだろう。
by koyaban [本] [人] [コメント(0)|トラックバック(0)]
登山と自然を愛して四季の山歩きをしています。その見聞を綴りました。又、登山や自然に関した俳句、写真、書物、人などのことも折々書いていきます。
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「悪天候は人を死地に追い込むためにあるのではないということである。厳冬1月も寒冷さ、風雪の狂う高所では、人の生存を拒否しているようであるがそこへ登ろうとするものは、それがどのようなものかは、すでに分かっているはずである。また、それに立ち向かう自由と、さける自由は登山者自身に許されている」
「その五体を安全に守ってくれるのが、山の常識であり、山の技術である。知識だけではなく、ことにのぞんで反射的に行使されるまでに身についていなくてはならない。それは何も高度な技術を要求していない。要するに山での危険というものは、山にあるのではなくて登山者自身にのうちにある、ということを、はっきり知っておくことである。」
東海銀行山岳部「さすらい」2号(昭和38年)の寄稿から
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