鮎飯を作る2009年09月10日

 先週の日曜日、板取川の奥で遊んだ帰り、ちょっと鮎でも食べて帰ろうというには早すぎた。いくつか見た鮎料理の看板に誘われながらも指を銜えて帰ることになった。
 日々の流れに押されながらもずっと気になり、スーパーで買った養殖の鮎で自前で作ってみた。先ずスーパーで鮎を探す。小さなスーパーには無く、イトーヨーカドーでもない。アピタにはあった。産地は和歌山産と大分産、少し離れて愛知産が置いてあった。値段はどれも2尾で400円前後、360円前後、700円前後であった。なぜか愛知産が破格の値段になっている。 
 一番安い大分産にした。2パック、4尾買った。自宅ですぐに丁寧にハラワタを出し、ポリ袋に入れて天然塩をまぶす。ガスコンロの天火で強火で焼く。その前に白米3合を洗い、水に浸しておく。醤油はオタマに7部くらい、つゆの素大さじ1杯、日本酒大さじ1杯を入れる。鮎が焼けたら頭、尾びれ、背びれなどを取り、炊飯器に仕込んでスイッチオンだ。手間を惜しまなければしょうがのみじん切り、油揚げ、人参のみじん切りなどを一緒に入れてもいいが今回は純粋に鮎だけの味を味わうために他の具は入れなかった。
 炊き上がったところをしゃもじでかき混ぜて食べると川魚特有の味と香がたまらない。やや多かった塩だがまろやかな塩味を醸す。むしろ醤油を減らすべきかもしれない。
 検索で俄に仕入れたやり方であり、小骨は取り出す人、そのままの人もいて様々であったが私はそのままにした。結果的には出した方がよかった。これまで小骨はあっても天然鮎だったから食えたかも知れないが養殖鮎は育ちがよく大型なので小骨とも言えない。
 ともあれ清流仕立て?などという養殖鮎でも結構楽しめることが分った。次はもっと洗練された味を目指そう。

   六十路まであとひと月や夜半の秋      拙作