飛騨・漆洞を歩く2009年05月31日

 5/30.5/31の天気予報は今一だが5/30の午前中は持つだろう。
 午前7時前自宅を出る。5/31はマンションの草刈であるが午前の1時間のために義理を果たすより、以前から参加表明していた定例山行のために不義理した。事前に路駐を対策するなどやるだけのことはやった。出発前に見るときれいになくなっていた。
 心置きなく出発。ひるがのSAは例によって朝早くから満車状態でまたパス。飛騨清見ICまで飛ばす。2月、4月に続いて彦谷の卯の花街道に入る。谷一杯が若葉で埋まる。分水嶺を過ぎた辺りからそんな気がしたが近いと尚感じる。
 漆洞は藪山ファンなら『続・ぎふ百山』に掲載されたので登った人もいるだろう。昭和55年から60年当時の記録であるが20年以上経過した今も登るルートは同じである。当時の記事には彦谷林道とあるが今は県道に昇格し、猪臥山トンネルが開通して卯の花街道と名付けられたことである。多分故酒井昭市さんが書かれたと思うが現状を知ったら驚かれるだろう。所々にあるこの広場は何の目的かはしらないが以前通過した時、飛騨牛の品評会をしていたと記憶する。
 まず、切越橋の手前の広場にマイカーを置く。猪臥山への登山道がある立渡林道に入る。ゲートを横から入り、坦々と林道を歩く。所々植林もあるが若葉の今は全山自然林のように見える。
 藤の花、栃の花が咲いている。写真を撮りながらゆっくり歩く。2月には新雪の上をスキーで歩いた道である。あの時も右手稜線に近づいた辺りを覚えている。先ずはそこを目指す。林道の右手に切越のナラと書いた看板があり、大木があった。さらに先を行くと谷を埋めて林道が急カーブする。左へ曲がるカーブのふくらみにかすかな踏み跡が降りていく。気になるがパス。右へカーブし、左へカーブすると2月に見た稜線に達した。
 伐採跡を1分で鞍部に出る。杉の幹に巻いた買い物袋にマジックで右漆洞、左猪臥山、とある。好き者の仕業であろう。もちろん右に振る。しかし、すぐに下る。赤、ピンク、青、黄色のマーキングがあるので何のこともない。最後の鞍部ではピンクのテープに引かれて左へ振り過ぎたがすぐ気づく。鞍部からは谷を隔てて林道が見えるではないか。あの切越のナラだ。切越とは切越峠のことだったのか。
 ここから尾根通しに辿るときれいに踏み跡が続いて藪山の印象はない。傾斜も急になる。小さなコブを越えていくと熊笹の刈り払いがあり、ぶなの大木があった。そこから登り返すと山頂であった。9時に出発して10時25分着。三角点の近くにあるけものの糞にまつわるハエがうるさい。
 山頂からの展望は皆無に近い。酒井さんが登った頃は北アルプスが見える程の展望があったらしいが今は樹林が高く茂った。落葉期でも限られるだろう。残雪期なら何とかあるかも。
 ハエに閉口してゆっくり休んでも居れない。帰りはコルまで下って踏み跡を探すと出てきた。それを辿ると朝方の林道のカーブに出た。切越のナラから良く見るとボサのないところもあり、コルへ最短距離で行けた。
 Pへは11時40分着。4月に登った猪臥山の登山口を見ると今は葉が茂って欝蒼としている。明るい落葉期とは大違いである。ぽつぽつ雨が降ってきた。41号に出ると大降りである。神岡町の宿へ向うが時間が早いので図書館で時間をつぶす。

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