うらうらとかすむ春べになりぬれど山には雪ののこりて寒し 昭和天皇御製2022年03月27日

ソース:https://www.yamareco.com/modules/diary/1645-detail-24214

昭和天皇の山の歌(その2――心象風景の歌)

うらうらとかすむ春べになりぬれど 山には雪ののこりて寒し

でした。これが単なる叙景の歌でないことは、同じ題で作られた御製、

春たてど山には雪ののこるなり 国のすがたもいまはかくこそ

を見ればわかります。戦後2年半が経過し、復興の明るい兆しは見えるけれども、まだまだ雪や氷に閉ざされたところが残っている、というのは正直な実感だったのでしょう。

昭和27年4月28日、サンフランシスコ講和条約の発効は、日本の復興における大きな一歩でしたが、昭和天皇はその日2首の歌を詠まれています。

風さゆる み冬は過ぎてまちまちし 八重桜咲く春となりたり
国の春と 今こそはなれ霜こほる 冬に耐へこし民のちからに
以上

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