北アルプスの霞沢岳西尾根の遭難事故報告を聞く2022年03月15日

 去る3月7日の霞沢岳に西尾根で遭難した人は岳連を通じた仲間だった。今夜の岳連のWEBミーティングで報告された。冒頭に話されて、PCの向こうながら1分間の黙とうを捧げた。
 あらまし簡略な調査しかできていないので報告を走り書きした。遭難した方は52歳の女性でまだ若く、ご家族の悲痛なお気持ちを考えると悲しみにたえない。

・残雪期で気温が急速に上がった。山でも同じで、暑くてヘルメットを脱いで下山した。(報告者はヘルメットを付けておれば助かっていたかどうかは分からないとのこと。)

・下山中は雪が緩んでいて、凍結したところはなく、1800m付近で立木にぶつかった。

・立ち木にぶつかった後は滑落停止するまでもなく、帝国ホテルの目の前まで、一気に比高300mほども滑落したらしい。(立ち木に衝突して脳震盪を起こしたかどうかは死亡したので不明)
・・・いずれにせよ、急斜面の登下降ではヘルメットは必須ということです。

・ハーネス、ザイルなどの装備はあったので、警察の手間をかけずに、すぐに平地に下ろせた。家族にも連絡し、駆けつけてもらえた。と報告された。(西山の解釈ですが、要するに力がない山岳会ならば、ヘリを呼んで警察に出動してもらい、下ろしただろうの意味か)

※霞沢岳で亡くなられた登山者に哀悼の意を捧げます。