谷底に眠るおろくや冴え返る 拙作2022年02月12日

 昼過ぎまで猿投山を捜索活動して下山後、雲興寺のトイレに寄る。そうしたら山岳会の元会員のFさんがニコニコ顔で声をかけてきた。同じ会社にもいたから元同僚でもある。勤務先の話、山の話などした。猿投山は私のガイドブックを見せてこの通り歩いているんだよ、という。今日は雪があり、この先はアイゼンがいるとアドバイスされて途中で下山してきたという。
 帰名の途中に長久手市の温泉「ござらっせ」に入湯するつもりだったが、久々に瀬戸市の元会員のKさん宅に寄り道して山談義に花を咲かせてきた。玄関に行くとウォーキング中で留守でしたので奥さんが携帯電話で呼んでくれた。
 平地のウォーキングはいくらやっても価値はないそうで少しでも標高差がある丘を選んで歩いているそうです。かなり脚力が戻ったと喜んでいた。なので大変元気でした。
 当年86歳くらいか、病気で20kgも痩せたのですが、大そう元気でした。世の中は痩せることにおカネをかけてでも必死だが、いったん痩せると太りたくても太れないという。ある程度になれば痩せない方が良いという。
 Kさんと登ったハイライトは
1 小渋川を遡行して沢を登り百間洞山の家に泊まった。翌朝赤石岳を踏んで、前赤石経由でまた小渋川に下り遡行して下山した。木曽の沢でトレーニングを積んで実施したことも思い出深い。
2 黒姫山の近くの佐渡山という山に、前夜発日帰りでスキー登山したこと
3 11月中旬の沢納めでブンゲンへの沢を遡行した。周囲は黄葉だったが雪も降ってきて寒かった。登山口では山仕事の人らが焚火をしており当たらせてもらった。
4 愛知川の遡行もあった。
5 朝日岳から日本海に続くつがみ新道の同行は実現しなかった。しかしKさんは白鳥山までは往復している。人間はあっという間に年を取る。つくづくそう思う。
6 仕事柄たくさん人を使っていた。上越市にはむかしの社員が住んでいて、上越の山に登った際には宿へわざわざ訪ねてきたことがあった。ドライで、せちがらい世の中であるが、自分の個人資産を担保に入れてでも給与を払い続けて生活を守ってくれた。その恩を忘れていないのである。Kさん一族が経営する会社は自己破産して一文無しになったのだ。
 その他尽きることにない話を打ち切ってお別れした。また例会を覗きに行くと言われた。体力が回復し気力がみなぎり出したのだ。

 ござらっせは止めたので伊吹山春日の薬草湯の入浴剤を入れた。やはり温まる。翌朝までぐっすりだし小便にも起きなかった。適度な疲労、入浴剤入りの入浴、出来れば焼酎を一杯やれば完璧に熟睡できる。

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