猿投山の秘密を探る。2021年12月26日

 定例会で4年前に行方不明になったAさんのものと思われる財布(10/11)や携帯電話(12/5)が見つかったと聞いた。36名が出動して捜索したが携帯は見つかったが、ご遺体の発見にはいたらなかった。残念である。
 そこでSさんと二人でザイルをもって出かけてみた。一度は歩いたはずだが小さな山でも人間は小さい。入ってた谷は枝沢でありミニゴルジュが続く険阻な沢筋だった。行き詰まったらそこでお六になりそうだ。お六とは南無阿弥陀仏の六文字か。野垂れ死にである。
 両岸とも立っておりエスケープは出来ず、一度入ったら下るよりも登った方が安全なイメージである。こんな谷を昔の人はミノハ?と言った。或いは犬帰しとか。猟師とか茸採りなどは道を歩くわけじゃないから道迷いというより行方不明になる。しかしAさんはハイカーですらなかった。
 どんな思いでこんな険阻な谷に入ったものか。ズック靴を履いていたという。ここはサバ土という崩壊花崗岩の山であるから滑りやすい。そんなことを知らなかったはずもない。多分想像では尾根をたどっていて滑落したのだろう。4年後の今でも地上に出ていた。しかし遺体は砂に埋もれたのか。
 結局、登山道にいったん合流してまた戻り、東尾根をたどり林道に下った。北風の寒い一日だった。Sさんもあまり気乗りしない風だった。
 下山後は久々に長久手のござらっせに入湯した。Pも浴槽も満員だった。

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