某新聞記者の取材2021年09月10日

 午後から某新聞記者が取材に来訪。何で興味を持たれたのか知らんが取材したいというので気楽に応じた。話題の中心はやはり山であるが、仕事の話から入った。結局、生涯仕事からは離れず、山を続けてきたことが主題になった。
 登った下ったということだけではすぐ限界が来るから山が好きな人の調査と紹介に興味を広げたわけである。また名山渉猟だけでもお金と暇がかかるから続かない。足元の知られざるエピソードを掘り起こしてゆくと結構面白いし楽しい。
 そんな話で1時間はあっという間に過ぎた。どんな記事になるやら。

伊勢神峠ミニ散歩2021年09月11日

 朝、出発時には小雨模様に止めようかと電話したら、午後から晴れるとのことでお迎えが来たので予定通り8時30分に出発した。
 伊勢神峠の旧トンネルにある登山口から登山口に履き替えて出発。周囲には黄色や青い花、水引などの赤い花が咲いていた。
 峠の遥拝所までは簡易舗装してあった。杉の喬木の中をゆっくりと歩く。路傍には小花が咲いている。黄色で大き目の花はオタカラコウである。良く目立つ。ツリフネソウの赤紫の花も初秋を代表する草花である。
 路面は簡易舗装で湿度が高く、余り歩かれていないのでヌルヌルして滑りやすい。そろそろと歩いた。
 上まで来ると明るく開けた。上には遥拝所の屋根の千木の金属の装飾が光って見えた。明るいのは路傍の高い杉を伐採したのであろう。まだそんなに年数は経過していないので切り株が若い。
 20分もしないうちに遥拝所に着いた。これまでに歩いた道は今では東海自然歩道になっている。以前は中馬街道、飯田街道、塩の道などと言われていた。
 遥拝所は稲武の豪農・古橋家が建てた。「かつては飯田街道の難所だったが多くの中馬や善光寺への参拝者がこの峠を往来した。古くは石神峠、石亀峠などと呼ばれていたが、文久4年(1864年)に稲橋村(現・豊田市稲武町)の庄屋・古橋家の6代当主であった古橋源六郎暉皃によって伊勢神宮遥拝所が峠に設けられ、伊勢拝峠と改められたという。」

「新聞社はことを急ぐんでね」2021年09月12日

 驚いた。毎日新聞愛知版「ひと@東海」で紹介されている。

早朝新聞を取り出して見ると二紙もあった。おや、誤配か、と見たら毎日新聞?。10日に毎日新聞の記者が来訪し、人物欄に紹介したい、と見本を見たら小さなコラム記事だったので気楽に応じてしまった。7月26日の遭難記事の取材に協力したからか。
小説『氷壁』で知られる作家井上靖も毎日新聞の記者だった。山やには親しい作家だが中国山地で押しかけてきた愛人と暮らす新聞記者の物語『通夜の客』が面白かった。
 舞台の設定は戦前戦中。その中で主人公は新聞社に勤める記者である。会社の辞令で急に上海に転勤する。「新聞社はことを急ぐんでね」というセリフが今回も当てはまる。
1日置いてもう記事になったからだ。
それにしても愛知版の4分の1もシェアして面映ゆい限りである。

自民党総裁選の行方2021年09月13日

 菅義偉首相が総裁選に立候補しないことで、1年で総理も自動的に辞任となった。その後はこの時とばかりに立候補者の話題で溢れている。
 1に高市早苗氏、2に河野太郎氏、3に岸田文雄氏が登場してきた。ネット上ではもっぱら高市氏一択の勢いである。脱中国という点で他候補を寄せ付けない。河野氏は風見鶏的な政治姿勢が目に付く。岸田氏は何なのかカラーが出てこない。
 それにしても何で河野さんみたいな人が入閣できたのかが不思議な気がする。安倍晋三氏とは政治観が合わない。合わなくても起用するところが政治家の手練手管なのであろう。泳がせてみてつぶしてゆく手法か。とにかく不人気な河野氏である。
 これからまだまだ出てくるだろう。

WEBライブ配信「小規模事業者向けの資金調達」2021年09月14日

 14時から15時までライブ配信を受講。講師は日本政策金融公庫の担当者で、現状把握と融資の条件、書類作成、など多岐にわたり詳細な話を伺った。
 
 一日中冴えない天気だった。午後はまた雨、しかも冷雨である。秋雨前線のせいだろう。気温もぐんと下がってきた。

政治狂人(環球時報が高市早苗をして表現)は日本語2021年09月15日

 高市早苗氏が自民党総裁選で人気のトップに躍り出てきた。これを察知した中国の環球時報は「政治狂人」とまで表現して警戒の念を現した。

ソース:https://world.huanqiu.com/article/44ea4NmjE33

「政治狂人!日本新首相“热门”之一高市早苗暗示:会继续“参拜”靖国神社

【环球时报驻日本特约记者 程凯 孙鹏】在日本首相菅义伟宣布“弃选”后,围绕日本自民党新总裁以及日本新首相的竞选活动日趋白热化。日本时事通讯社5日报道称,日本前总务大臣高市早苗由于获得前首相安倍晋三的支持,有望获得参选自民党总裁所需的20名自民党籍国会议员的推荐而明确参选意向。日媒称,若她成功当选,将成为日本首位女性首相。作为候选“大热门”之一,高市早苗日前接受采访时叫嚣称,“今后仍将继续参拜靖国神社”。」

ネット翻訳すると

「政治狂人!日本の新首相の「ホット」の一人である早苗高市は、靖国神社を「訪問」し続けることをほのめかした。

【グローバルタイムズ特別通信員チェンカイソンペン】菅義偉首相が「辞任」を発表した後、自民党新大統領と新首相をめぐる選挙運動はますます激化した。日本の自民党通信社は5日、安倍晋三前首相の支持を得て、民主党総裁への参加を義務付けられた自民党議員20人の推薦を受ける予定だったと報じた。日本のメディアは、彼女が首尾よく選出されれば、彼女は日本初の女性首相になるだろうと言った。早苗隆一氏は、候補者の「大ヒット作」のひとつとして、数日前の面接で「今後も靖国神社を訪れ続ける」と語った。

・・・政治狂人は翻訳されなかった。ということは中国語ではなく、「日本語である。つまり、中華人民共和国、共産主義など現代中国の「言葉は75%くらいは日本語がそのまま用いられているからだ。だから中国は「日本文明圏」という(東洋史家の泰斗・宮脇淳子氏)

馬脚を現す2021年09月16日

 自民党総裁選の前哨戦では高市氏が急上昇中である。その一方では河野太郎氏が急落してきた。何分、支持者の質が悪い。石破茂氏、父の河野洋平氏ら一癖ある政治家ばかりである。
 総裁選本番の下馬評を待つこともなく、ついに馬脚を現したのかと思う。父河野洋平氏の行状を見れば太郎氏がなぜ入閣できたのか、不思議だった。韓国籍の在日外国人を強制的に帰化させる案も出されたことがあった。唐突なので驚いた。女系天皇問題といい、英語は喋れるが日本古来の文化、伝統、作法などの教養はゼロに近い。
 安倍前総理はやらせてみてボロがでるのを観察していたのだろう。かつて期待されていた人材は失望のうちに閣外にでてしまった。例えば石破氏、稲田氏らに続き、河野太郎氏もそうなる。

トヨタ自殺社員労災認める 過密業務とパワハラでうつ病発症 名古屋高裁2021年09月17日

https://news.yahoo.co.jp/articles/0c910a6c878d7e6daf6ed5ae709d9971501984f8

 トヨタ自動車に勤務していた男性社員(当時40歳)が2010年に自殺したのは過密な業務と上司のパワーハラスメントによりうつ病を発症したのが原因だとして、愛知県豊田市に住む男性の妻(50)が労災を認めなかった豊田労働基準監督署の処分取り消しを国に求めた控訴審判決で、名古屋高裁(古久保正人裁判長)は16日、請求を棄却した1審・名古屋地裁判決を取り消し、労災を認めた。

 訴状によると、男性は1990年入社。08年4月から新型プリウスの部品を生産するラインの立ち上げ業務に携わった。一方で、繰り返し上司から叱責を受け、09年10月ごろうつ病を発症。10年1月に自殺した。遺族側は労災だとして遺族補償年金などを申請したが、同労基署は「業務上の疾病に該当しない」として不支給を決めた。

 昨年7月の1審判決では業務内容や上司からの叱責が男性に与えた心理的負荷について「精神障害を発病させる程度の強度であったと言うことはできない」と認定。上司の叱責についても「人格や人間性を否定するような言動は認められない」として因果関係を認めず、請求を棄却していた。

 古久保裁判長は上司の言動について改めて検討。その上で「同僚の面前における大声での威圧的な叱責で、社会通念に照らして許容される範囲を超える精神的攻撃」と判断。叱責が08年末から反復、継続されていることから「精神障害を発病させる程度に強度のある精神的負荷を受けた」とし「業務と自殺との間に相当因果関係があると認めるのが相当だ」と結論付けた。

 判決を受け、トヨタ自動車は「会社として従業員の声を吸い上げ、手を差し伸べることができなかったことは反省すべきであり、残念であります」などとコメント。同労基署は「判決の内容を検討し、関係機関とも協議して今後の対応を決めたいと思う」とした。

 妻は長女(20)とともに、トヨタに対し計1億2300万円の損害賠償を求める訴訟も起こしている。【道永竜命】

 ◇男性の妻「本当に夢のよう」

 名古屋高裁1号法廷で労災を認める逆転判決が言い渡された瞬間、傍聴席からは「よしっ」という声が上がり、拍手が起きた。男性の自殺から11年。判決後に記者会見した男性の妻(50)は「本当に夢のようで信じられない気持ち。主人が亡くなったことはつらいが、今日の日を迎えることができてうれしい」と涙を拭った。

 国は昨年6月、精神障害の労災認定基準に「パワハラ」という項目を加えた。必要以上に長時間にわたる厳しい叱責、他の労働者の面前における大声での威圧的な叱責などを「態様や手段が社会通念に照らして許容される範囲を超える精神的攻撃」とし、これが執拗(しつよう)に行われた場合、心理的負荷が最も強いものとして例示。原告弁護団はこの点に着目し、1審判決後、控訴していた。

 この日の判決で古久保正人裁判長は「(パワハラの項目が加わった)認定基準の内容を参考にしつつ総合考慮して判断するのが相当」などとして上司の叱責をパワハラと認定した。

 トヨタ自動車では2017年、当時28歳だった別の男性社員が自殺。豊田章男社長は、男性の上司のパワハラと自殺との因果関係を認め、男性の遺族に直接謝罪した。弁護団の梅村浩司弁護士は記者会見で「トヨタは体質的にパワハラが起きやすい。この程度でパワハラと言われると困ると思うかもしれないが、なくさないといけない」と強調。今回勝訴した男性の妻は「今までも今後もうそのない働きやすい会社であってほしい」と注文した。【道永竜命】

…世界有数の企業ながらいまだこんな前近代的な経営風土から脱し切れていないのかと思う。
 社員や下請けを生かさず殺さずでやってきたが、陰では数多の訴訟案件を抱えているに違いない。しかし、社員の自死による労災認定の訴訟となると世間に隠せない。
 トヨタのコンプライアンスは隠ぺい工作優先であろうか。なぜこんなことが続くのか。まるで行き詰まった宗教団体にも思える。トヨタ社員は辞めるに辞められずに在籍をするのは、そして自死に至るのはなぜか。

一つには世間体である。なぜあんな立派な会社を辞めたのか、と批判される。誰しも難関の入社試験をパスして晴れて入社した。落ちた人も大勢居たから親や身内にとっては誇らしい。何か悪いことでもしたのかと疑われる。

二つには自死した社員は当時40歳だったから住宅ローンを抱えていただろう。すると簡単には転職できない年齢である。大企業の社員のスキルは転職先の業種にもよるが、ほとんど「つぶし」が効かない。トヨタ社内だけで通じる能力である。

三つ目には有名一流大学卒の高学歴であることが逆に足枷になる。本人は大学卒だろう。これで幹部職にもなれず、特にスキルはなく、他社から引き抜きでもされない限りは高学歴は足枷になる高

 おそらく1から3が複合して自死に至ったのだろう。30歳までで未婚なら逃げ場はあるが、40歳では難しい。

 しかし、もう一件のは当時28歳で自死した社員もいる。これもパワハラである。こんな若さでどうして退職しなかったのか、未婚ならやり直しできたのに、と他人事ながら惜しい気がする。この事例も1と3の複合要因であろう。この人は東大大学院であった。地方大学卒から東大大学院卒の経歴をロンダリングと等閑視された。

リーダーの覚悟2021年09月18日

「自民党総裁選の共同会見終了。国旗に頭を下げる女性2人。
 自民党総裁選の共同記者会見で最後に女性候補2人は日本国旗に一礼して退場した。他の男性2人はそそくさと退場した。
  この高市早苗候補の姿は日本のリーダーとして命懸けで取り組む覚悟を決めています。
 
 リーダー論で思い出すのは今西錦司『自然学の提唱』の中の話。
以下はあるブログから核心部を引用しました。

 今西錦司博士はその「リーダー論」で、リーダーの条件に次の3つを挙げています。

a. 人間的な魅力

b. 覚悟ができていること

c. 洞察力があること

そして、この条件を兼ね備えた人物として、(その良し悪しはさておき)

古くは釈迦やイエス・キリスト、新しくはナポレオン、ヒトラー、

産業界では松下幸之助、政治界では田中角栄などを挙げています。

印象深かったのは、サルの世界のリーダーの話でした。

大分県の高崎山のサルの集団を長年に亘り調査し続けた今西博士は、サルは秩序ある社会を形成しており、そこにはリーダーが数頭とサブリーダーが数頭存在すること、そしてそのリーダーとサブリーダーには厳然とした序列があることを発見しました。

そして最大の群れのトップのリーダー(”ジュピター”と今西博士が命名)の素晴らしさ!

正月早々感動してしまいました。

このジュピターと名付けられたリーダーは、母ザルが育てきれず放棄した子ザルの子守を自ら引き受け(元祖育メン!?)、犬などの危険な存在が近づくとまず自分が群れを守るために率先して闘い(時には重傷を負い)、不審者、いや不審ザルが群れに近づくと、集団で攻撃するなどせずにリーダー自らがそこへ出向いてトラブルを回避するなど、心優しく、そして勇敢で責任感のある、まさに理想のリーダーそのもの!!

晩年は腰椎マヒで歩行も困難なったジュピターでしたが、人望、いや猿望が並外れていたおかげで大勢の雌ザルたちに守られて大往生を遂げたそうです。

普通はリーダーでも体が弱って群れを守れなくなると、群れを離れて単独生活をするそうですが、仲間をほんとうに大切に守ったリーダーは死に際も立派ですね!

ジュピターの後はナンバー2であるタイタンが、跡目争いもなくリーダーを引き継いだとか。

実に立派です。

今西博士はその勇姿に感動し、高崎山にジュピターの銅像を造ったそうです。

いちばん弱きものに寄り添い、危険に対しては自分が率先して立ち向かい、面倒な状況にも冷静に責任をもって対処する…

これがサルにはできているのですが、人間はどうですか?

「そんなんサルでもできるわ~」という表現、できますか?

いやもう、今の日本の政治界、経済界、教育の世界、どこをとっても「サルよりできてる」といえますか?

まったく恥ずかしい限りです!!!

無責任で自分たちの利益ばかりを優先し弱者を切り捨て、いざという時には自分が真っ先に逃げる…

そんなリーダーの社会はどうなりますか?

今まさに…ですよね。

自分を守ることと良いリーダーを選ぶことは常にイコールなのです。

無関心でいると、近いうちに禍は自分たちに降りかかってきます。

責任はリーダーだけにあるのではない、そのリーダーの存在を認めている者の側にもあるのです。

私はどこか大きな組織のリーダーになるような器ではないし、偉そうなことは言えませんが、少なくとも子どもたちの親であり、次世代に対して責任があります。

ここはひとつ、サルに倣って

人間的魅力

覚悟

洞察力
以上

 高市早苗氏にはこの3条件が備わっていると思います。

読書三昧にも飽きた2021年09月19日

 ステイホームで読書三昧、料理三昧の日々だが、涼しくなってくるともう飽きた。栄の書店2か所回ったが食指を動かす本はなかった。買いたい本、読みたい本はもう当面はないだろう。