長恨歌を大和言葉で『源氏物語』に作り変える力2021年06月29日

ブログ「文豪に学ぶ日本の能力」から
https://ameblo.jp/nrk321/entry-12584759548.html

日本にキリスト教を布教させようと日本に宣教師としてやってきた、オルガンティノの前に、老人の霊が現れました。

オルガンティノと老人の霊の対話の中で、老人の霊は、日本の古来のチカラについて説明します。

キリスト教は日本で普及しない、布教は失敗すると、宣教師オルガンティノに、老人の霊が言いますが、オルガンティノは、そんなことは無い!
今日も侍が2~3人入信した!…と、言い返します。

それに対して、老人の霊は、「しかし我々の力と云うのは、破壊する力ではありません。造り変える力なのです。」
…と、答えるのです。

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芥川龍之介は、日本という国を、造り変える力を持つ国だと、見ていたのですね。さっすが文豪。鋭い視点です。

日本の歴史を振り返ってみると、どんな宗教も、どんな文化も、日本に持ち込まれると、日本風に造り変えられて、土着化させられてきました。

それを指して…
老人の霊は、造り変える力と言ってます。

国外から持ち込まれた文化を、独自に改良して定着させてしまうのが
日本の能力であり、日本の特殊性です。

どんなモノでも飲み込んで、自分の栄養にしちゃう国です。まるで、ブラックホール。

漢字も中国大陸からの輸入品ですが、漢字とカナを組み合わせて、独自の文字文化を土着化させました。

仏教も、本来の仏教とは違う、日本的な仏教に造り変えて、たくさんの宗派を生み出しました。

日本における仏教は、専門家ではない一般ピープルにとっては、墓参りと、死んだ時と、困った時の祈祷の為のツールです。

実は…気学も同様なんですよね。

中国大陸から入って来た、陰陽五行の思想や風水の考え方等を日本風の「陰陽道」に造り変えて、更に改良した「気学」や「家相」に造り変えてしまいました。

キリスト教は…というと、クリスマスに、チキンとケーキを食べる日になりましたね。もはや、原形を留めないまでに、造り変えられてます。

これが…日本の最大の能力です。
造り変える力です。
引用以上

・・・・『源氏物語』の作者紫式部は漢詩文の教養があったといいます。中でも平安時代の貴族に愛されたのは白居易(白楽天)の長恨歌だといいます。紫式部はこの感動を大和言葉で日本文学の作品に作り変えたのです。
 江戸時代まで男性にとっては漢詩の教養は常識だったそうです。否、明治時代半ばまで新聞に俳句、短歌に交じって漢詩の選考欄もあったらしい。漢詩は長い間日本人の教養だった。
 本居宣長も漢詩を作っていた。しかし、源氏物語の大和言葉の背景に白楽天の漢詩文を見いだせたのかどうか。「からごころ」といって、漢学に染まり切った教養人を批判もしていた。今ならアメリカが第一とした学者をイメージします。