小屋番の山日記

　去る4月初旬からほぼ一ヶ月かけて、本書の山の記述、登山道等の再踏査と見直しをしてきた。再踏査した山は六所山、岩岳、鷹ノ巣山である。
　岩岳は広域農道が整備されて来年にも供用開始されるが、すでに通行は可能であり、登山道も新しく開通し、登山口の道標まで設置されていた。
　鷹ノ巣山は伝統的な裏谷ルートが皆伐されて、山中ですでに植樹されたエリアと伐採されたばかりのエリアの区域にフェンスが張られて行き来ができない。鹿避けだろう。
　皆伐エリアはこれから植樹が始まるので、メインルートからは除外した。行ってみないと分からないものである。
　本日、重版となった旨のあいさつとともに送られてきた。重版までに約４年もかかったのは、三重県や岐阜県のような名山が少ないからだろう。
　コロナ禍の中で、越県の外出が制限され、近場の山が見直されて本書にも少しは日が当たり売れたのだろう。５月３日の八曽山は大にぎわいだった。猿投山山頂は人集りでオーバーユースと仄聞する。
　今しばらくはコロナ禍が続く。本書が少しでも役に立つことを願う。