遭難に不思議の遭難なし2021年05月07日

 今年のGWも多数の死者を出す山岳遭難が発生して終えた。中には行く不明のままで捜索を打ち切られた登山者もいる。
 中でも珍奇なのは九州の甑島の離島のナポレオン岩に取り付いたクライマーの救出劇があって驚かされた。クライマーはこんな珍奇な岩場を好んで探してはあちこちで騒動を起こしてきた。
1白山山麓の天然記念物の岩にピンを打ち込んだ
2東濃の天然記念物の岩にピンを打ち込んだ
3愛知県の岩場周辺でも屎尿の問題でトラブルがある
4熊野の那智の滝を登攀したクライマーがいた
5その他
 遭難事故はクライマーだけではないが何かと目立つのはなぜだろう。珍奇で、テレビ的な派手さがあり、ニュース性が高いのだろう。
 槍ヶ岳では3名が遭難死したが、登山を始めて1年目というから驚かされる。登攀技術だけなら街の人工クライミングゲレンデで修練はできるだろう。しかし、厳冬期と同様の気象条件で槍ヶ岳に挑戦するのは経験不足という他ない。しかもネットで気楽に組まれたパーティと聞くと如何にも今日的である。
 また相変わらず、登山届を出していない登山者が多く遭難した。出しても確実に救助される保証はないが、初動捜索に寄与することは間違いないだろう。
 石徹白の野伏ヶ岳の行方不明者も発見されることを期待してニュースに当たったが何も手掛かりはなかったまま、今日も終わる。