一月の川一月の谷の中 龍太2021年01月22日

「俳句の教科書」からの鑑賞文
https://haiku-textbook.com/iida-ryuta/

 飯田龍太の代表作にして、賛否両論を呼んだ衝撃的な話題作でもあります。飯田龍太自身、「幼時から馴染んだ川(狐川)に対して、自分の力量をこえた何かが宿し得たように直感した。」と述べています。抽象的な句であり、解釈も様々ですが、雪が積もって高く切り立った谷の中を、細い一本の川が清冽に流れている光景を詠んだものです。

・・・こうも簡明に切り取られると納得します。川はともかく谷というからには標高の低い平野部ではあるまい。都市部から少し川上に引っ込んだ辺りの山里を思い浮かべたい。河原や砂洲に雪があればなお良いが、無くても良い。但し、氷がある風景を浮かべるとと引き締まる。枯れた草に砂糖をまぶしたような雪があり氷がある。寒々しい風景こそ1月の川である。

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