矢作川源流の雪山歩き2座(鉢盛山と牛ヶ鼻)2020年12月21日

 矢作川の源流というと大川入山辺りと聞いていたが、正確には支流の上村川である。支流の方が高くて長い流域になっている。矢作川は地形図を読むと長野県根羽村と愛知県豊根村と設楽町にまたがる山稜から流れる。
 今日は根羽村の西に位置する鉢盛山と矢作川の支流の浅間川の源流である牛ヶ鼻に登った。牛ヶ鼻は1175mの三角点の点名になり山名は不明である。12年前の干支の丑年に登った。
 山域はすべて愛知県内だが山に降った雨は北は浅間川に流れ矢作川になる。南へは津具川へと流れる。つまり天竜川水系になる。山の稜線が必ずしも県境にならず、丸山周辺は長い間、どんな理由か知らないが県境が決まらなかった。
 朝6時30分出発。R153を走って池の平へ上がる県道に左折。しばらく登ると県道は左へカーブするが、目指す山は林道を直進する。ところが林道は凍結しており4WD車でも全輪が滑って前進しないので入り口付近に駐車した。登山の準備をして9時30分に出発。
 地形図通りに舗装された林道を歩く。やっぱり雪が多い。山頂から南西尾根に取り付く。辺りは桧の植林帯で、右は自然林との境になっている。尾根に乗ったところから雪を踏みながらの登高になる。やや笹薮があるが密ではないので楽だ。雪に隠れた倒木や石に注意しながら順調に高度を上げた。ところどころに営林署のピンクのテープがあるので分かりやすい。無雪期は多分踏み跡はあるのだろう。
 登頂。雪に隠れた三角点を掘り出した。保護石は頭をだしているのですぐ分かる。展望は北東に横岳と治部坂峠のスキー場がある蛇峠山が見えた。往路を忠実に下山。
 次は愛宕山に向かったが、根羽村役場付近を調べたり役所に聞いたが登山口が不明だったので中止した。ヤブ覚悟で尾根をめがけて行けば良いが、先ほどの膝の疲れと痛みがある。次の機会のために登山口だけは見当を付けておいた。
 次は檜原川に沿う県道を走った。浅間川の源流へ乗り越す車道を見ると雪で通行不可だった。茶臼山高原道路まで上がった。そこから見当を付けて走ると標高1084mのパーキングが一番比高が少ない。わずか91mほどだ。ここにPして雪の斜面をよじ登ると登山靴らしい足跡がある。これをどこまでも追随してみた。1175mの南尾根に回り込む感じである。中々高度を上げなかったが突然尾根を上がった。あちこちから同じような踏み跡があるがこれは獣道だろう。
 山頂手前で踏み跡は突然消えた。結果すべて獣道だろう。複数の鹿が歩いたのだろう。山頂の三角点は雪に埋まっている。先行者があれば掘り出しているはずだ。三角測量の航空標識の残骸があったのでその付近を掘ってみたらあった。
 下山は車の位置を目標にして尾根を東に振った。コブの手前で斜面を下るとほぼマイカーの位置に下れた。
 茶臼山高原道路はところどころアイスバーンで気を使いながら名倉へ下りR257から稲武へ出た。道の駅「どんぐりの里いなぶ」のどんぐりの湯で冷えた体を温めて帰名した。