山眠る季節へ2020年12月03日

 マンションの窓からは快晴の空が広がった。近くには猿投山が見える。黒々とした山容を眺める。

  『広辞苑』の 「山笑う」「山粧う」「山眠る」を引いておきます。     

山笑う [画品、郭煕四時山「春山淡冶にして笑うが如く、夏山蒼翠として滴(した)たるが如し、秋山明浄にして粧うが如く、冬山惨淡として睡(ねむ)るが如し」]春の芽吹きはじめた華やかな山の形容。冬季の山の淋しさに対していう。笑う山。<季・春> 

山粧(よそお)う 晩秋の澄んだ空気のなかで、山が紅葉に彩られているさまをいう。<季・秋>。

山眠る 冬季の山が、枯れていて全く精彩を失い、深い眠りに入るように見えるのをいう。眠る山。<季・冬>。 (以上、『広辞苑』第6版による。)

・・・ここからは年中眠っている感じです。黒々とした山体は多分杉や桧の植林の為でしょう。雑木林ならば若干は色が明るくなる。但し元の植生は照葉樹林の山ですから深緑色になりやはり黒っぽいでしょう。