冬支度へ2020年10月18日

 窓から眺める猿投山には中腹に白雲がたなびく。ちょっとの観察でも雲が移動してゆく。浅野利郷の短歌が浮かぶ。

 移りつつ静かに色を変へてゆく豊旗雲の空のたなびき

 白山、立山に雪が降ったらしい。山は冬支度に入った。山麓では熊の出没の情報が絶えない。餌になるドングリの不足で寒さと飢えに耐え切れずに襲うのだろう。何をしていても襲ってくるのだから山村住民は恐怖であろう。
 10/11、白山の楽々新道へトレランに出発した50代のランナーが登山口から2kmの登山道の崖から滑落死した。警察の捜索は14日で打ち切られ、17日からプロや有志の捜索隊が入った。家族はヤマップやヤマレコで捜索協力や情報を募る発信をしていた。その中で出発時にすれ違った京都の登山者がまた引き返して崖下に遺体を発見した。死亡が確認されるか行方不明のままかでは大きな違いが出る。
 亡くなられた登山者にはご冥福をお祈りします。
 
 今朝はさわやかというよりは小寒い。気温は23℃台にまで下がってきた。すでに毛布を1枚出してある。掛け布団も掛けるようになった。お昼になればさわやかな気温になるだろう。朝でも27℃以上あった夏とは違い快適になった。
 すると気持ちが積極的になり、まずはベランダに設置してある日除けの葦簀を外した。視界が広がる。次は4畳半の寝室を衣替えするために布団を干した。夏の間は物置だった6畳間を整理して、4畳半の部屋に移動。干した布団を6畳間に並べた。山積する本を整理すると何とかスペースを確保できた。
 これで急に寒くなっても風邪を引かずに済む。4畳半の部屋は2面がガラス戸なので寒暖の差が激しく、秋から冬は未明ごろに急速に冷え込む。要は自然な保温である。6畳間は4面壁と襖なので気温変化は緩やかである。この理屈が分からずに長い間、秋の中旬になると風邪を引き始めて、寒さに弱いなと感じていたのである。
 後は機会を見て灯油を買い置きするのみか。昨年は空咳を予防するために晩秋からビタミンCの摂取を始めた。これが功を奏して空咳がほぼ止まった。今年の冬からのチャイナウイルスに耐えられた。他人の前で咳をしないことはエチケットであるが今年は特に強調されて、公共の場では今でもマスク着用が半ば強制である。
 勢いで古新聞、古紙、段ボール箱の処分、古着の処分も行った。思えば4月以降は時間が止まらないまでも日常的なルーチンワークも緩慢になったような気がする。動かさなければ溜まる。体内も同じ。運動不足や栄養の偏りから血液の循環が緩慢になり細胞が異常になる。
 今年は世界も日本も自分も半分死んだような緩慢な動きになったのである。社会の上下関係も崩れて乱世になってきた。

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