セカンドオピニオン2020年10月16日

 今年の夏は殺人的な暑さだった。何とか命は生き永らえたが、内臓の一部が負担がかかったらしい。9月になっても暑さは変わらず、やっと彼岸以降になって日照時間の減少とともに冷えて来た。
 冷えてくると睡眠も深くよく眠れるようになった。過酷な暑さで内臓の一部にポリープが出来た。良性か悪性かは切除してみないと分からないと医師は言う。しかし今は仕事も抱えるし、やり残したことが多い。
 それに手術しても再発が60%から70%の確率で出るという。さらに調べるとこのコロナ禍で多くの手術経験者が死亡している事実。手術すると確実に免疫力は落ちる。外部からの細菌には耐えらないからコロナ感染で死んでしまう。
 コロナの治療法が確立してからにしようか。と悩みを話すうちにセコンドオピニオンを勧められたので行ってみた。その医師も同じ意見で、手術をせよ、という。西洋医学はとにかく患部を切ることのみ。これで踏ん切りは着いた。
 病院を出てから元医師の某氏に電話した。明るい声、90歳にしては発声もしっかりしている。先輩だった夫が亡くなって以来、11年ぶりのこと。この先生がいた病院でもある。酒の席で、病気はほっときゃ治る、という説だった。医師でもなんでも分かっているわけじゃない。とよく聞かされた。当時、食塩と高血圧には因果関係がないとも言われた。さいきんになってその説が事実と分かってきた。
 元医師曰く、医者のいうことは聞かなきゃだめよ、と言われたが、元気なら良いじゃない、とも言われた。食べても飲んでも美味しい。これを信じることにした。そうしたら落ち込んでいた気分が一掃した。仕事もはかどった。
 病は気から。切れば転移する。放置しても転移する。切って転移しない腫瘍は良性だったことになる。切らなくても良いわけである。それなら放置である。それが寿命ということと腹をくくった。