登城する紅毛にハエのついていき(江戸川柳) ― 2020年05月27日
コレラの歴史を調べると、長崎の出島が入り口だったという。紅毛とはオランダ人のことで、清国人(中国人)が出入りしていた。コレラ菌は彼らから感染した。前田普羅の俳句にも当時の居住地横浜を舞台に詠まれた
カピタンに思われて死ぬコレラかな 前田普羅
阿蘭の艦(ふね)が去んでもコレラかな 前田普羅
がある。カピタンは商人の意。阿蘭はオランダのことである。
表題の句は江戸の古川柳で、紅毛(読みとしては”こうもう”ではなく、”あかげ”だろう)のオランダ人の体にハエがまとわりつき、ついに城に登る際もついて来たというのだ。入浴する習慣のない西洋人の不潔さを皮肉っている。こんなに不潔だからコレラ菌が感染するのだろう。
カピタンに思われて死ぬコレラかな 前田普羅
阿蘭の艦(ふね)が去んでもコレラかな 前田普羅
がある。カピタンは商人の意。阿蘭はオランダのことである。
表題の句は江戸の古川柳で、紅毛(読みとしては”こうもう”ではなく、”あかげ”だろう)のオランダ人の体にハエがまとわりつき、ついに城に登る際もついて来たというのだ。入浴する習慣のない西洋人の不潔さを皮肉っている。こんなに不潔だからコレラ菌が感染するのだろう。
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