野に遺賢あり2020年05月22日

森法相が進退伺、首相は慰留
https://www.sankei.com/politics/news/200522/plt2005220008-n1.html

 検察の信頼が揺らいでおる。未解決の河合前法相問題も抱えている。森氏は苦学力行タイプらしい。自民が野党時代に活躍し、与党になって河合法相の辞任の後釜になった。法務省内では疫病神扱いらしい。野党時代は検察官が足りないといって批判していた。与党になったら失言が続く。そこをうまくまとめた文春オンラインがある。
 
“失言の美魔女”森雅子法務大臣 貧困からの栄達物語に隠された「短所」とは?
検察幹部は「疫病神」と呼ぶ
https://bunshun.jp/articles/-/36660

 核心部のみコピペすると「森氏は今月9日の参院予算委員会で検察官の定年延長問題に関して野党議員から「どのような社会情勢の変化があって日本中の検察官の勤務延長が必要になったのか」と質問され、「東日本大震災の時、検察官は福島県いわき市から市民が避難していない中で最初に逃げたわけです。その時に身柄拘束をしている十数人の方を理由無く釈放して逃げたわけです。そういう災害の時も大変な混乱が生じると思います」と答えた。
 法務省幹部は、多くが検察官。大臣が自分の部下たちをおとしめる発言に、野党の側が「検察官を愚弄した」と批判し、皮肉な構図になってしまった。」恨み骨髄という気がする。

 こうした苦学力行タイプは得てして性格がゆがみやすい。思い通りにならないと、怒る、ひねくれる、すねる、他人に当たる、腹が腐る。司法試験に受かったから良いものの失敗なら悪人への道に落ちたであろう。HPのプロフィールには「最後まであきらめない」のが信条というから不成功になると、反対に手の付けられない悪人像が浮かぶ。現状でも疫病神と批判されている。
 この際、遺留せずに「野に遺賢あり」として、議員に居なければ、民間の弁護士から法務大臣に起用できないものかと思う。印象的には上川法相が良かった。彼女は法学部出身ではない。法務大臣は法知識よりも人の上に立つから人心掌握術にも長けた人物像を想う。