国境の島・対馬の山旅④洲藻白嶽2019年12月31日

 上陸後、初めて好天が期待できる日になった。早朝、ホテルを出発。R382から県道24へ左折。すぐに登山口の洲藻だ。田園の彼方にアルペン的な山容がそびえる。あちこちで遠望したが近くになると迫る感じがする。思わず降りて写真を撮る。案内板を見て左折。細い車道を走るとトイレ付のPに着いた。ここからもなお近くに迫ってくる。
 車道はいっそう狭くなり、洲藻川から離れて山間の中を走るとまた洲藻川に出て洗堰を渡りヘアピンカーブを右折。未舗装を行くと終点の登山口に着く。早速身支度して出発。しばらくは杉の茂る遊歩道のような広い道を谷沿いに歩き、少しづつ高度が上がり始める。一段と高くなると巨岩を巻いて山道も細くなった。植生も常緑樹に変わる。やがて鳥居の建つ上見坂登山道との分岐だ。ここからも道が傾斜を増しジグザグを切るようになる。地形図では南へ破線路がありその分岐の道標もあったが廃道である。先ほどの鳥居からの道に変わった。道が立ってくるとロープがぶら下がるようになる。
 雄嶽と雌嶽の手前の広場からは岩場の間をロープに頼って攀じ登る。乗り越すと向こう側に降りて左折、雄嶽に向かう。石英斑岩と呼ばれる硬い花崗岩のような岩質のグリップ力を確認しながら三転確保で攀じ登り、岩峰を南に回りながら行くと山頂に出る。トップに立つにはさらに数メートルほど滑落に注意しながら攀じ登る。360度の大展望だ。しかし狭いので立って味わうこともできず、少し下って撮影を済ます。
 風が強く寒いので山頂を早々に辞した。一旦は鞍部の広場に戻ったが、雌嶽へも踏み跡があるので行ってみた。すると縦に裂けた岩の割れ目があり、白嶽神社の鳥居があり、立入禁止になっていた。これは雌だから女陰なのだ。振り返って雄嶽を仰ぐと男根そのものに見えた。双耳峰の意味は農業信仰なのだ。愛知県にも田縣神社の男根と大縣神社の女陰ともに五穀豊穣を祈願する信仰である。
 往路を下山中、まだ時間のゆとりがあるので白岳2等三角点に行けないか、鳥居から上見坂へ入ってみた。道は植林と原始林の境になっており、植林側には有刺鉄線が張ってあった。途中、2か所の谷を渡渉して約25分歩いたが三角点に誘う踏み跡はなかったので引き返した。それでも古い破線路は藪でも歩けないかとまた登り返したが切っ掛けがない。一休みして今度は山頂直下まで登り返して三角点へのルートを探ったが見いだせなかった。往路を下山した。
 洲藻まで来ると県道24を左折。対馬の東側の港や漁村に出てみた。県道24号は漁村と漁村をつなぐ道である。美津島町今里から厳原町阿連までは整備された良い道だったが、小茂田までは羊腸の道で運転テクニックを要する大変山岳路だった。小茂田には元寇の犠牲になった記念碑があり見学した。
 小茂田からは県道44号を辿れば厳原町に行ける。途中、日見川の橋の近くに白嶽の案内板があった。古い登山道があったのだろう。上見坂公園への案内板を見るが、道はすぐに佐須坂トンネルに入り、抜けるとR382に出て右折すると厳原町市街地になった。

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