カムエク山でヒグマに遭遇2019年07月12日

 北海道のカムイエクウチカウシ山という山で神戸の男性登山者(65歳)がヒグマに遭遇し、軽傷を負っていたことが報じられた。この登山者が凄いと思ったのはヒグマに遭遇しながらも追い払うとまた登頂へ向けて登山を続けたということだ。
 北海道の今時の山ではヒグマに遭遇することは珍しいことではない。ヒグマの生息圏へ人間がお邪魔するのであるからだ。しかし、ヒグマはツキノワグマに比してやはり怖い。登山者のザックを見ると、特に餌になる食べ物を取り出すところを見られてしまうと自分のものと思い、手にするまで執拗に追いかけるらしい。
 有名な大学生3人の死亡に至った事件もこの山であった。ヒグマに見つかったらザックは捨てて逃げるべきだったという。
 そうした事件を知っているだけに今回の登山者はヒグマ以上にカムエク登頂への執念を感じるのである。無事でよかったと思う。