木曽の御嶽山登山規制が解除された ― 2019年07月01日
2014年9月の噴火事件で58名が死亡、5名が行方不明という惨事を招いた。以来、山頂へは立ち入り禁止が続いていたが、7/1に解禁となり、遺族らが慰霊の登山をした。不思議なことに名古屋市の医師がその前に道迷いとかで遭難している。山頂へは行く前に迷ったのか。
動画などを見るとヘルメットを着用して物々しい雰囲気だった。しかも濃霧の中で楽しい登山ではなかったと思われる。登山者のコメントには日本百名山が目標で登山したかったとあった。登る動機は様々だが、目標達成のために危険を冒すことだけは止めるべきだろう。
登山は晴れた日か、強風、降雨、濃霧でもなければそんなに危険ではない。山の機嫌のいい日に登って欲しい。そしてできれば、集団では登らないことである。
あの日、生還できたガイドさんの体験談を聞くと、多くの登山者が避難の態勢をとらず、動画、撮影をするなどして様子見していたらしい。自然の猛威にあまりにも鈍感過ぎる。それが58名もの大量遭難につながった。
7/1にはやはりツアー登山で登った人もいたらしい。60歳代の登山者の中には7合目で体調を崩して救助されたという。
高齢者が濃霧か小雨の中を強行登山するのはそれだけで遭難予備軍に思える。しかし、新聞各紙はそうは書かず、悪天候にも関わらず、慰霊の登山をした健気さを讃えるかの論調であった。メディアは遭難があろうとなかろうと記事になればいいのである。
動画などを見るとヘルメットを着用して物々しい雰囲気だった。しかも濃霧の中で楽しい登山ではなかったと思われる。登山者のコメントには日本百名山が目標で登山したかったとあった。登る動機は様々だが、目標達成のために危険を冒すことだけは止めるべきだろう。
登山は晴れた日か、強風、降雨、濃霧でもなければそんなに危険ではない。山の機嫌のいい日に登って欲しい。そしてできれば、集団では登らないことである。
あの日、生還できたガイドさんの体験談を聞くと、多くの登山者が避難の態勢をとらず、動画、撮影をするなどして様子見していたらしい。自然の猛威にあまりにも鈍感過ぎる。それが58名もの大量遭難につながった。
7/1にはやはりツアー登山で登った人もいたらしい。60歳代の登山者の中には7合目で体調を崩して救助されたという。
高齢者が濃霧か小雨の中を強行登山するのはそれだけで遭難予備軍に思える。しかし、新聞各紙はそうは書かず、悪天候にも関わらず、慰霊の登山をした健気さを讃えるかの論調であった。メディアは遭難があろうとなかろうと記事になればいいのである。
スノーブリッジ ― 2019年07月02日
昨日は事務所の雨傘を持ち帰った。3日は午後から大雨が予想されるので、ビニール傘ではない、しっかりした傘が必要と思われる。東南アジアには台風4号も発生した。これから大暴れの時期に入る。
これだけ降雨が激しくなると、高山の雪解けも進むだろう。源流部にも流れができて雪渓の流れの部分が解ける。するとシュルンド、クレバス、スノーブリッジも発達する。そして最後には崩壊する。
シュルンド
https://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=81
スノーブリッジ
http://www.bunanokai.jp/archives/8849/p7060071%E3%82%B9%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%B8%E3%82%92%E3%81%8F%E3%81%90%E3%82%8B%E5%96%9C%E5%AF%85%E3%81%8F%E3%82%93
https://blog.goo.ne.jp/yamatosoba0729/e/4f3c321e04ccf5efddbbebd0b18e7668
7月中旬には中央アルプスの沢登りを再開する。そのころまでにスノーブリッジが壊れていると良いのだが。かつてはブリッジの空洞を抜けると危ないので上部をそろそろ巻いていった。巻き終わったらドーンという爆音とともにスノーブリッジが崩壊した。もし人がくぐっていたらと思うとぞっとした。首の骨を折って死亡しただろう。
これだけ降雨が激しくなると、高山の雪解けも進むだろう。源流部にも流れができて雪渓の流れの部分が解ける。するとシュルンド、クレバス、スノーブリッジも発達する。そして最後には崩壊する。
シュルンド
https://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=81
スノーブリッジ
http://www.bunanokai.jp/archives/8849/p7060071%E3%82%B9%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%B8%E3%82%92%E3%81%8F%E3%81%90%E3%82%8B%E5%96%9C%E5%AF%85%E3%81%8F%E3%82%93
https://blog.goo.ne.jp/yamatosoba0729/e/4f3c321e04ccf5efddbbebd0b18e7668
7月中旬には中央アルプスの沢登りを再開する。そのころまでにスノーブリッジが壊れていると良いのだが。かつてはブリッジの空洞を抜けると危ないので上部をそろそろ巻いていった。巻き終わったらドーンという爆音とともにスノーブリッジが崩壊した。もし人がくぐっていたらと思うとぞっとした。首の骨を折って死亡しただろう。
伝説としての姥捨て、現実としての棄老 ― 2019年07月03日
朝はどんより、雨が降らないだけまし。10時に合流して、高齢者福祉施設に向かう。道を間違えて本部に行ってしまうが、時間に余裕をもっていたために15分の遅刻で済んだ。相談者のご夫婦は首を長くして待っておられた。
地銀の相談会で契約が成立。そのうちの1件は相続問題がこじれて、成年後見制度利用がらみの解決策を提案。すぐに依頼を受けた。ご夫婦は相続人ではなく、姻族になる。ご主人の亡父は実の親、後添いの妻つまり義母の相続の問題解決のために、ともかくご本人に面会する必要があり入居施設を訪問した次第。
会ってお話を様々に振ってみた。生年月日も即答するし、とても認知症というほどではなく、法定後見の申し立ては無理か、と疑う。そこで任意後見を勧めるが、一方的な判断ではなく、施設側の医師の判定も勘案することとなった。
義母さんはとても明るい性格、積極的に話を仕掛けて話題の中心になるようだ。ある意味では強気ともいえる。
歩行は不自由であるが、笑顔が素敵で、歯並びもきれいなので自分の歯かどうか聞くと、全部自分の歯だった。これなら認知症でどうしようもなく、進むことはあるまい。認知症の人で入れ歯の人にインプラントの施術をすると認知症が改善すると聞いた。噛むことは脳の神経と強くつながっているのだろう。
出身地が長野市というので、善光寺さん、黒姫山、戸隠山、飯綱山の地名を話すと乗ってこられた。そして顔の表情も明るくなった。「長野へ帰りたい」としきりに言われた。望郷の念ひとしお、という気がする。かといって、義母さんはは88歳になり、故郷にはもう身内は居ないのである。加賀城みゆきの「おさらば故郷さん」のフレーズが浮かぶ。
https://www.youtube.com/watch?v=LY6nc7DB5rc
なんとも切ない歌詞である。
あまり長居もできず、施設の責任者と情報交換することとし、以後の方針を立ててゆくことになった。正常で自分の判断が可能なら任意後見とし、とてもひどいなら法定後見とした。先ほどの元気と正常に見える様子は一時的ものかも知れない。普段から観察する人の判断が必須である。
面会のお礼を述べて施設を後にした。
姥捨山では老母はただ死あるのみであった。
法治国家の現代は死の前に財産管理などの終活が必要になってきた。一筋縄ではいかない課題が山積する。
地銀の相談会で契約が成立。そのうちの1件は相続問題がこじれて、成年後見制度利用がらみの解決策を提案。すぐに依頼を受けた。ご夫婦は相続人ではなく、姻族になる。ご主人の亡父は実の親、後添いの妻つまり義母の相続の問題解決のために、ともかくご本人に面会する必要があり入居施設を訪問した次第。
会ってお話を様々に振ってみた。生年月日も即答するし、とても認知症というほどではなく、法定後見の申し立ては無理か、と疑う。そこで任意後見を勧めるが、一方的な判断ではなく、施設側の医師の判定も勘案することとなった。
義母さんはとても明るい性格、積極的に話を仕掛けて話題の中心になるようだ。ある意味では強気ともいえる。
歩行は不自由であるが、笑顔が素敵で、歯並びもきれいなので自分の歯かどうか聞くと、全部自分の歯だった。これなら認知症でどうしようもなく、進むことはあるまい。認知症の人で入れ歯の人にインプラントの施術をすると認知症が改善すると聞いた。噛むことは脳の神経と強くつながっているのだろう。
出身地が長野市というので、善光寺さん、黒姫山、戸隠山、飯綱山の地名を話すと乗ってこられた。そして顔の表情も明るくなった。「長野へ帰りたい」としきりに言われた。望郷の念ひとしお、という気がする。かといって、義母さんはは88歳になり、故郷にはもう身内は居ないのである。加賀城みゆきの「おさらば故郷さん」のフレーズが浮かぶ。
https://www.youtube.com/watch?v=LY6nc7DB5rc
なんとも切ない歌詞である。
あまり長居もできず、施設の責任者と情報交換することとし、以後の方針を立ててゆくことになった。正常で自分の判断が可能なら任意後見とし、とてもひどいなら法定後見とした。先ほどの元気と正常に見える様子は一時的ものかも知れない。普段から観察する人の判断が必須である。
面会のお礼を述べて施設を後にした。
姥捨山では老母はただ死あるのみであった。
法治国家の現代は死の前に財産管理などの終活が必要になってきた。一筋縄ではいかない課題が山積する。
原稿書き ― 2019年07月04日
1日中、原稿書きで終わった。俳句会と新聞社への寄稿2本。他に雑務も多々溜まっている。
今日から参院選の話題が出る。自民、共産以外でどこがあるのか。維新の会が面白そうだが変な話題も多い。議員は玉石混交。
対韓国への経済制裁が始まる。保有中のシャープ株が急騰し始めた。シャープの事実上の倒産は経営陣の需要予測が外れたことが最大の原因であるが、韓国に液晶技術を教えて見事に裏切られたことも大きい。その韓国でスマホが作れない、自社開発するには時間が無い、ということで韓国経済は自滅か。そういう思惑のもとでシャープに有利との観測だろう。
「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とトヨタ自動車、シャープは4日、新型の太陽電池を搭載した電動車の公道走行実験を行うと発表」と報じられたことも大きな材料になる。
今日から参院選の話題が出る。自民、共産以外でどこがあるのか。維新の会が面白そうだが変な話題も多い。議員は玉石混交。
対韓国への経済制裁が始まる。保有中のシャープ株が急騰し始めた。シャープの事実上の倒産は経営陣の需要予測が外れたことが最大の原因であるが、韓国に液晶技術を教えて見事に裏切られたことも大きい。その韓国でスマホが作れない、自社開発するには時間が無い、ということで韓国経済は自滅か。そういう思惑のもとでシャープに有利との観測だろう。
「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とトヨタ自動車、シャープは4日、新型の太陽電池を搭載した電動車の公道走行実験を行うと発表」と報じられたことも大きな材料になる。
事業年度終了届の事務完了 ― 2019年07月05日
朝10時に取引先の社長から委任状と納付書を受領。すぐに県庁に行く。窓口に待機者はなくすぐに対応してくれた。書類は1、2箇所訂正を指摘されたが訂正とコピーで済んだ。
ただし、法人事業税の納付書は納税証明書の代用とはならず、ダメとなりその足で県税事務所に納税証明書の交付を受けに行く。これは多分、納付書は会社に残す重要書類であり、証明書は原本を提出することとした。
しかし、このIT時代なのだから同じ県庁内で確認できそうな事務である。納税した上に400円の手数料まで徴収するからこの点は改善が必須。
ともかく、午後に県庁を再訪して無事受理してもらった。すぐに取引先へ副本を届けに行く。夕方からは自主的な民法研究会へ出席。
今日もシャープ株が躍進。腰折れもせず、49円もアップ。絶望から希望へと這い上がってきた。中国や韓国から政治的に離れれば日本はもっと良くなる。
ガラパゴスとか井の中の蛙と揶揄されるが、唐の時代に属国から分かれて、日本と命名、大化の改新で自立できた。中国の影響から遠のくほどに文化は成熟し日本独自の文明が花開いた。
これからの課題は米国からの独立である。猫の首に鈴をつける鼠にも似て、中々難しく、米国を敵に回すのは怖い。そのためにも核の保有、再軍備が必須か。憲法改正も。黒船以来400年の攻防をどうやって対立から融和へと形成するか。
アメリカの対日恐怖心は日本人が想像する以上に根が深い。米国人は常に寝首をかかれることに猜疑心が強い。日本が弱いままの方が安心なのだが、中国の勃興が怖くなったのだろう。
日本の番犬として、カネだけ出して日本を守らせるのもずるいが賢いやり方だ。元々はアメリカが日本を丸腰にしたのだから支配者としての責務である。
そのような荒っぽい国際情勢の分析だが、悪い環境の中でシャープ株がどこまで伸びるか。
ただし、法人事業税の納付書は納税証明書の代用とはならず、ダメとなりその足で県税事務所に納税証明書の交付を受けに行く。これは多分、納付書は会社に残す重要書類であり、証明書は原本を提出することとした。
しかし、このIT時代なのだから同じ県庁内で確認できそうな事務である。納税した上に400円の手数料まで徴収するからこの点は改善が必須。
ともかく、午後に県庁を再訪して無事受理してもらった。すぐに取引先へ副本を届けに行く。夕方からは自主的な民法研究会へ出席。
今日もシャープ株が躍進。腰折れもせず、49円もアップ。絶望から希望へと這い上がってきた。中国や韓国から政治的に離れれば日本はもっと良くなる。
ガラパゴスとか井の中の蛙と揶揄されるが、唐の時代に属国から分かれて、日本と命名、大化の改新で自立できた。中国の影響から遠のくほどに文化は成熟し日本独自の文明が花開いた。
これからの課題は米国からの独立である。猫の首に鈴をつける鼠にも似て、中々難しく、米国を敵に回すのは怖い。そのためにも核の保有、再軍備が必須か。憲法改正も。黒船以来400年の攻防をどうやって対立から融和へと形成するか。
アメリカの対日恐怖心は日本人が想像する以上に根が深い。米国人は常に寝首をかかれることに猜疑心が強い。日本が弱いままの方が安心なのだが、中国の勃興が怖くなったのだろう。
日本の番犬として、カネだけ出して日本を守らせるのもずるいが賢いやり方だ。元々はアメリカが日本を丸腰にしたのだから支配者としての責務である。
そのような荒っぽい国際情勢の分析だが、悪い環境の中でシャープ株がどこまで伸びるか。
亡中閑あり ― 2019年07月06日
午前中、古新聞を束ねる。7月から9月の予定をチエック。仕事、研修、相談会、定例会、面談会、句会、山行、セミナーとかなり詰まってきた。人と会うことが仕事になった。
午後は行きつけの喫茶店へ、「サライ」、クルマ雑誌など読み耽る。「サライ」は焼酎の特集、甲類、乙類の区分など面白い。
クルマ雑誌はSUVの特集だった。魅力的だが、車幅が1800m/mオーバーで、価格も高い。欲しいクルマは無くなった。新車を買うことが出来たらまたバンにするかも。バンは車幅1700m/mを守り、自動車税も安い。タイヤもバーストに強い。リーフスプリングなので頑丈だ。ただし燃費はそこそこ。
午後は行きつけの喫茶店へ、「サライ」、クルマ雑誌など読み耽る。「サライ」は焼酎の特集、甲類、乙類の区分など面白い。
クルマ雑誌はSUVの特集だった。魅力的だが、車幅が1800m/mオーバーで、価格も高い。欲しいクルマは無くなった。新車を買うことが出来たらまたバンにするかも。バンは車幅1700m/mを守り、自動車税も安い。タイヤもバーストに強い。リーフスプリングなので頑丈だ。ただし燃費はそこそこ。
ドイツビールの味 ― 2019年07月07日
名古屋・栄・久屋大通り公園内のイベントでドイツビールが提供されている。一杯1500円~、つまみ1000円~と通えるほど安くはないがたまのお祭りなので止む無し。
本場ドイツの旨いビールは麦芽100%で水に近い。日本産ビールは麦芽に混ぜ物(コーンスターチ、米を焦がしたものとか、)をするので濃厚な味になる。それはそれだが、水に近いほど身体に浸透しやすいのは、日本酒でも同じ。先輩の食通は確かに旨い酒は水っぽいと評価していた。そういわれるとそういう気になる。
濃縮還元ジュース100%よりも果汁10%入りの清涼飲料水の方が飲みやすいのと同じ原理だ。ドイツビールなら食中酒として何杯でも飲める。7/21まで。
本場ドイツの旨いビールは麦芽100%で水に近い。日本産ビールは麦芽に混ぜ物(コーンスターチ、米を焦がしたものとか、)をするので濃厚な味になる。それはそれだが、水に近いほど身体に浸透しやすいのは、日本酒でも同じ。先輩の食通は確かに旨い酒は水っぽいと評価していた。そういわれるとそういう気になる。
濃縮還元ジュース100%よりも果汁10%入りの清涼飲料水の方が飲みやすいのと同じ原理だ。ドイツビールなら食中酒として何杯でも飲める。7/21まで。
公証人役場で ― 2019年07月08日
何とかもってくれよと願う、どんよりした梅雨曇り。朝11時に同乗してAさん宅に向かう。Aさんは高齢だが元気だ。
昨年4歳下の妻に病気で先立たれて独居老人になった。心配なのは自分の財産を唯一の甥に託したい、と遺言書の相談に来られた。そこで遺言公正証書を勧めたところ合意を得て、本日公証人役場で証人の1人になった。遺言執行人にもなった。公証人が原文を読み上げた。原本に署名した。原本は役場に保管、正本と謄本が当方に交付された。正本はAさんに、謄本は当職が預かった。
これでAさんも安堵を得られたことだろう。もうすぐ亡妻の一周忌が巡ってくる。妻に先立たれた男は弱い、と聞くが、足はしっかりしているので自活はできる。自宅もよく片付いていた。断捨離をしているのだろうか。任意後見も勧めた。他人の世話になりたくはないが年を取るとそうもいかない。
幸い、1日もってくれた。今夜は新しく買い置きしてあった焼酎の水割りにした。肴はアサリの酒蒸し。
昨年4歳下の妻に病気で先立たれて独居老人になった。心配なのは自分の財産を唯一の甥に託したい、と遺言書の相談に来られた。そこで遺言公正証書を勧めたところ合意を得て、本日公証人役場で証人の1人になった。遺言執行人にもなった。公証人が原文を読み上げた。原本に署名した。原本は役場に保管、正本と謄本が当方に交付された。正本はAさんに、謄本は当職が預かった。
これでAさんも安堵を得られたことだろう。もうすぐ亡妻の一周忌が巡ってくる。妻に先立たれた男は弱い、と聞くが、足はしっかりしているので自活はできる。自宅もよく片付いていた。断捨離をしているのだろうか。任意後見も勧めた。他人の世話になりたくはないが年を取るとそうもいかない。
幸い、1日もってくれた。今夜は新しく買い置きしてあった焼酎の水割りにした。肴はアサリの酒蒸し。
法務相談会(4回目) ― 2019年07月09日
梅雨曇り、早朝の地下鉄に乗って朝食会の会場のホテルへ。早目に出たが7時を過ぎた。既にテーブルは80%くらいは埋まっていた。高級な食事をした後は恒例のスピーチである。今日のテーマは不動産の動向であった。
興味深いのは民主党政権時代の2009年から2012年は地価も急落し、安倍政権になるまで全国的にマイナスだったこと。アベノミクスが始動すると東京圏と名古屋圏は軌を一にして上昇を開始、大阪圏は2017年に下落ゼロになり、地方圏も2019年になってようやく頭を出してきた。しかし、この数値はあくまでも平均値で、下がるところは下がっている。
名古屋圏は駅前圏の開発が一段落、今は栄圏に移ってきた。御園座のタワービル、中心地の丸善はすでに更地、丸栄は取り壊し中、旧東海銀行の本店ビルも取り壊し中、中日ビルも営業を終えて近々のうちに取り壊す。リニア新幹線開通までに大規模な開発ラッシュが続く。
興味深い話だったが次の予定があり、中座。名古屋市郊外に近い地銀支店の相談会に急いだ。ギリギリで間にあう。女性の支店長さんに挨拶後、すぐに相談者が入室された。
1 義理の母(亡父の後添いだが養子縁組はしてない)の世話をするために法的な壁をどう解決できるか。すでに亡父の相続は済んでいるが、残された義母が心配という。あちこちであなたには世話をする資格がないという壁に当たったというのだ。姻族関係であり、法定後見の申立てはできる。義母の認知症がどの程度か、客観的に判断するために医師の診断が必須として材料集めを勧めた。
2 父に代わって認知症の母の成年後見人に就任後、父が死亡。相続手続きを進めるに当たり特別代理人を申立てすることとなった。法定相続情報一覧図も作成済み。申立ての書類のチエックを依頼された。家裁のHPからダウンロードした様式にきちんと入力してあるので形式的に問題ない。
3 昨年、夫が死亡し未亡人となった。相続は済んだものの2人の子どものうち娘が未婚で、派遣社員の身分が不安という。法的な対応策を求められた。亡夫から相続された財産の内、自宅を売却し、おカネを作って、中古マンションを購入して娘を自立させるために別居したいという。
小津安二郎の映画「秋刀魚の味」を思い出す。未婚の娘を「便利に使ってきた」と述懐する老父役の東野英治郎は元教員にして今はラーメン屋の主人。娘の将来を案じるが妙案はない。
話の筋は違うが人生は思いがけない展開をして終わる。本来なら娘の孫を抱く老後を夢想していただろうに。それが秋刀魚のはらわたのほろ苦さを暗示する。
結局相談者には中古マンションを母名義で住まわせるが、自分の死後は「娘に100%相続させる」と遺言公正証書を提案。ちょっと甘い気がするが・・・。
予約者5名のうち2名は急用でキャンセル。昼食後、飛込を想定して2時間ほど待機して辞した。平針駅へ向かうバスの車窓からは緑濃く映る水田が広がった。傍らに見えたのは余り苗である。捨て苗ともいうすでに田植えは終わったが、何かの不足に備えて余分に置いておく苗。
例へれば余り苗めく娘の不憫 拙作
興味深いのは民主党政権時代の2009年から2012年は地価も急落し、安倍政権になるまで全国的にマイナスだったこと。アベノミクスが始動すると東京圏と名古屋圏は軌を一にして上昇を開始、大阪圏は2017年に下落ゼロになり、地方圏も2019年になってようやく頭を出してきた。しかし、この数値はあくまでも平均値で、下がるところは下がっている。
名古屋圏は駅前圏の開発が一段落、今は栄圏に移ってきた。御園座のタワービル、中心地の丸善はすでに更地、丸栄は取り壊し中、旧東海銀行の本店ビルも取り壊し中、中日ビルも営業を終えて近々のうちに取り壊す。リニア新幹線開通までに大規模な開発ラッシュが続く。
興味深い話だったが次の予定があり、中座。名古屋市郊外に近い地銀支店の相談会に急いだ。ギリギリで間にあう。女性の支店長さんに挨拶後、すぐに相談者が入室された。
1 義理の母(亡父の後添いだが養子縁組はしてない)の世話をするために法的な壁をどう解決できるか。すでに亡父の相続は済んでいるが、残された義母が心配という。あちこちであなたには世話をする資格がないという壁に当たったというのだ。姻族関係であり、法定後見の申立てはできる。義母の認知症がどの程度か、客観的に判断するために医師の診断が必須として材料集めを勧めた。
2 父に代わって認知症の母の成年後見人に就任後、父が死亡。相続手続きを進めるに当たり特別代理人を申立てすることとなった。法定相続情報一覧図も作成済み。申立ての書類のチエックを依頼された。家裁のHPからダウンロードした様式にきちんと入力してあるので形式的に問題ない。
3 昨年、夫が死亡し未亡人となった。相続は済んだものの2人の子どものうち娘が未婚で、派遣社員の身分が不安という。法的な対応策を求められた。亡夫から相続された財産の内、自宅を売却し、おカネを作って、中古マンションを購入して娘を自立させるために別居したいという。
小津安二郎の映画「秋刀魚の味」を思い出す。未婚の娘を「便利に使ってきた」と述懐する老父役の東野英治郎は元教員にして今はラーメン屋の主人。娘の将来を案じるが妙案はない。
話の筋は違うが人生は思いがけない展開をして終わる。本来なら娘の孫を抱く老後を夢想していただろうに。それが秋刀魚のはらわたのほろ苦さを暗示する。
結局相談者には中古マンションを母名義で住まわせるが、自分の死後は「娘に100%相続させる」と遺言公正証書を提案。ちょっと甘い気がするが・・・。
予約者5名のうち2名は急用でキャンセル。昼食後、飛込を想定して2時間ほど待機して辞した。平針駅へ向かうバスの車窓からは緑濃く映る水田が広がった。傍らに見えたのは余り苗である。捨て苗ともいうすでに田植えは終わったが、何かの不足に備えて余分に置いておく苗。
例へれば余り苗めく娘の不憫 拙作
寒餅や最後の癩の詩つよかれ 村越化石 ― 2019年07月10日
表題の句はハンセン病患者だった村越化石の作品です。なぜかハンセン病は文学「いのちの初夜」、「砂の器」、「猿猴川に死す」や映画「ここに泉あり」などに描かれてきました。俳句も文学の一分野です。
http://koyaban.asablo.jp/blog/2017/03/31/8436380
出身地の藤枝市のHPから
「昭和30年、片目の視力を失った化石さんは、ますます俳句が心のよりどころになります。そして、自分たちの代 でハンセン病患者の苦しみを終わりにしたいという強い思いを持って句作に打ち込むようになります。このときを境に、化石さんの俳句は、生きる証 を込めたものになっていきます。
「我々が最後のハンセン病患者であり たい。もう二度とほかの人たちにこの苦しみを味わってもらいたくない。『寒餅や最後の癩の詩つよかれ』は、その気持ちを込めたものだ。
林火先生は常々、病気の句は作ってもいいが、病気に負けたり、甘えたりした句は駄目だと言われた。ようやくこの病気が 治ってきたと実感できたとき、『我々が最後の癩者になると思って作っています』と林火先生に申し上げたんだ。先生は『そうだ、その覚悟で俳句を作りなさい』とおっしゃったんだよ」 以下略」
http://www.1242.com/lf/articles/187259/?cat=politics_economy&pg=cozy
ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月10日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。安倍総理がハンセン病家族訴訟の控訴を見送ったニュースについて解説した。
ハンセン病家族訴訟~安倍総理は控訴はしないと表明
安倍総理)筆舌に尽くしがたい経験をされたご家族の皆様のご苦労を、これ以上長引かせるわけにはいきません。その思いのもと、異例ではありますが、控訴をしないことといたしました。
ハンセン病患者の隔離政策により、家族も差別を受けたとして元患者の家族が訴えた集団訴訟で、安倍総理は国の責任を認めた熊本地裁の判決を受け入れ、控訴しないことを表明した。
新行)先月6月28日、熊本地裁が家族が受けた損害についても国の責任を認める初めての判決を言い渡し、国に3億7000万円余りの賠償を求めました。今回は控訴見送りを決めたことで、この判決が確定しました。
18年前の小泉政権でも控訴見送り~当時副長官だった安倍総理の思い
高橋)異例とありますが、私にとっては異例ではありません。ただこの報道のときに、朝日新聞が7月9日に「ハンセン病家族訴訟、控訴へ」という世紀の大誤報のような記事を掲載しています。普通の感覚なら控訴しないのですよ。
実は2001年、熊本地裁で国の賠償責任を認めたことがありました。このときは小泉政権だったのですが、控訴しませんでした。当時、私は小泉政権にいたのですが、安倍さんも副長官をやっていて、よく知っているのですよ。だから控訴しないと思っていましたし、一連の流れからみても控訴はしません。
7月3日の党首討論のとき、安倍総理は「控訴へ」という記事に対して「これはひどい」と言っているのですよ。しないのは当たり前だから、異例でも何でもありません。異例と言わなければいけないから言ったということです。
新行)昨日(9日)の朝日新聞の朝刊に「ハンセン病家族訴訟、控訴へ」という記事が1面に書かれていまして、今朝の朝刊には「誤った記事をお詫びします」とあります。
高橋)それはそうですよ、完全に間違いですからね。おまけに記事のなかでは、安倍さんの党首討論でこう言っていると書いてありますから、見出しと中身が違っているというレベルです。当たり前と言えば当たり前なのですよね。ハンセン病を偏見として処理していたのは事実ですから、どこかで謝らなければいけないことでした。「安倍総理は選挙のためにした」と言う人もいますが、18年前もしなかったのでしませんよ。
新行)今後、原告以外の家族についての救済策をどのように行っていくのかが焦点になって来ると。
高橋)控訴しないのですから、何らかの形でするでしょう。原告以外の人を無視したら、それはまた訴訟になりますから。
新行)ハンセン病を巡る経緯について、2001年に熊本地裁が国の賠償責任を認めた上で、国会の責任も指摘した判決を言い渡し、小泉内閣が補償金などを支払う救済策を設けました。その後、2016年には患者の家族561人が、国が進めて来た誤った隔離政策によって差別される立場に置かれ、深刻な被害を受けたとして熊本地裁に賠償を求める訴えを起こして、これが今回の訴訟でした。
http://koyaban.asablo.jp/blog/2017/03/31/8436380
出身地の藤枝市のHPから
「昭和30年、片目の視力を失った化石さんは、ますます俳句が心のよりどころになります。そして、自分たちの代 でハンセン病患者の苦しみを終わりにしたいという強い思いを持って句作に打ち込むようになります。このときを境に、化石さんの俳句は、生きる証 を込めたものになっていきます。
「我々が最後のハンセン病患者であり たい。もう二度とほかの人たちにこの苦しみを味わってもらいたくない。『寒餅や最後の癩の詩つよかれ』は、その気持ちを込めたものだ。
林火先生は常々、病気の句は作ってもいいが、病気に負けたり、甘えたりした句は駄目だと言われた。ようやくこの病気が 治ってきたと実感できたとき、『我々が最後の癩者になると思って作っています』と林火先生に申し上げたんだ。先生は『そうだ、その覚悟で俳句を作りなさい』とおっしゃったんだよ」 以下略」
http://www.1242.com/lf/articles/187259/?cat=politics_economy&pg=cozy
ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月10日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。安倍総理がハンセン病家族訴訟の控訴を見送ったニュースについて解説した。
ハンセン病家族訴訟~安倍総理は控訴はしないと表明
安倍総理)筆舌に尽くしがたい経験をされたご家族の皆様のご苦労を、これ以上長引かせるわけにはいきません。その思いのもと、異例ではありますが、控訴をしないことといたしました。
ハンセン病患者の隔離政策により、家族も差別を受けたとして元患者の家族が訴えた集団訴訟で、安倍総理は国の責任を認めた熊本地裁の判決を受け入れ、控訴しないことを表明した。
新行)先月6月28日、熊本地裁が家族が受けた損害についても国の責任を認める初めての判決を言い渡し、国に3億7000万円余りの賠償を求めました。今回は控訴見送りを決めたことで、この判決が確定しました。
18年前の小泉政権でも控訴見送り~当時副長官だった安倍総理の思い
高橋)異例とありますが、私にとっては異例ではありません。ただこの報道のときに、朝日新聞が7月9日に「ハンセン病家族訴訟、控訴へ」という世紀の大誤報のような記事を掲載しています。普通の感覚なら控訴しないのですよ。
実は2001年、熊本地裁で国の賠償責任を認めたことがありました。このときは小泉政権だったのですが、控訴しませんでした。当時、私は小泉政権にいたのですが、安倍さんも副長官をやっていて、よく知っているのですよ。だから控訴しないと思っていましたし、一連の流れからみても控訴はしません。
7月3日の党首討論のとき、安倍総理は「控訴へ」という記事に対して「これはひどい」と言っているのですよ。しないのは当たり前だから、異例でも何でもありません。異例と言わなければいけないから言ったということです。
新行)昨日(9日)の朝日新聞の朝刊に「ハンセン病家族訴訟、控訴へ」という記事が1面に書かれていまして、今朝の朝刊には「誤った記事をお詫びします」とあります。
高橋)それはそうですよ、完全に間違いですからね。おまけに記事のなかでは、安倍さんの党首討論でこう言っていると書いてありますから、見出しと中身が違っているというレベルです。当たり前と言えば当たり前なのですよね。ハンセン病を偏見として処理していたのは事実ですから、どこかで謝らなければいけないことでした。「安倍総理は選挙のためにした」と言う人もいますが、18年前もしなかったのでしませんよ。
新行)今後、原告以外の家族についての救済策をどのように行っていくのかが焦点になって来ると。
高橋)控訴しないのですから、何らかの形でするでしょう。原告以外の人を無視したら、それはまた訴訟になりますから。
新行)ハンセン病を巡る経緯について、2001年に熊本地裁が国の賠償責任を認めた上で、国会の責任も指摘した判決を言い渡し、小泉内閣が補償金などを支払う救済策を設けました。その後、2016年には患者の家族561人が、国が進めて来た誤った隔離政策によって差別される立場に置かれ、深刻な被害を受けたとして熊本地裁に賠償を求める訴えを起こして、これが今回の訴訟でした。
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