津軽山地・大倉岳は断念2019年05月02日

 朝は例によって4時台に目が覚めた。空は明るく晴れた。むつ湾の向こうに下北半島も見えたから今日は大倉岳に立てるかと思い、段取りを終えて、南へ東津軽郡の蓬田へ向かった。
 大倉岳は津軽山地の1等三角点の山である。最高峰は丸屋形岳718m、2位は増川岳だが、眺めが良い山らしい。大倉岳、赤倉岳、袴腰岳の蓬田三山の最高峰になる。小説「津軽」にも出てくる。
 R280のバイパスに入り、蓬田に着いて、阿弥陀川に沿う道を探したが中々に手間取った。スマホのナビには山名を入力したためか、つながっていない道でもダイレクトにガイドする。行きつ戻りつして探したものの、降雨後か雪解け後か、泥濘の泥んこ道の悪路をかなり奥まで走ったが、標高が上がらず、不安になって引き返す。それで、隣の袴腰岳から登ることを思いついた。両山を結ぶ尾根の道は藪らしいが、踏み跡はあるだろうとの読みである。何しろ三山である。
 蓬田川に沿う林道を走ってゆくと前方にトラックが走っている。こりゃまずい。それでも可能性は捨てずに奥へノロノロ走るが、帰ってくるトラックも見えてどうやら伐採中であり搬出の作業であった。先ほども林道の途中で伐採作業中だったから、津軽山地は雪解けの直後であり、閉ざされた冬の山には仕事で入っているのだ。撤退を決めた。すると同時に空が黒くなり、雨が吹き降りとなった。予報では午後3時以降晴れ間が出るとのこと。
 結果、蓬田三山は中止とした。時間はあるので再び竜飛岬へ向かった。県道へ左折、今別へ行く県道に右折。岬に近づくにつれて降雨が激しくなる。
 津軽線津軽二股駅と北海道新幹線奥津軽いまべつ駅が併設され、道の駅があった。ここでしばらく休んだ。ここに車を置いて、ちょっと函館まで一泊二日の旅もできる。
 今別では終点の三厩駅を見た。本州最果ての駅である。緯度的には下北半島の大湊駅がちょっと北になる。
 そこから増川川に沿う林道も走ったが6月までは閉鎖されていて奥へは行けなかった。戻って、R280を行くと、R339になった。海沿いの狭い道だった。昨日歩いた算用師峠に源がある算用師川を渡る。ここにもみちのく松陰道の看板があった。結局竜飛港までは行ってみたが見どころは特になく、太宰治が泊まったという元旅館を活用した観光案内所と太宰の文学碑があって見学した。ストーブがある寒いところだった。
 竜飛燈台へ上ってゆく県道もあるがここで引き返す。R280、県道14を走り、R280で青森市へ行く。
 青森県近代文学館を見学し、北畠八穂のイベントのパンフを購入。平成6年10月25日から11月30日まで、同館で、北方のメルヘン作家ー展として北畠八穂特別展があった。蔵書の『津軽の野づら』の作品も閲覧した。
 ここからR4、R279と走って、下北半島に行く。野辺地から東半分は青森県だが南部藩だったらしい。道の駅「よこはま」で車中泊した。

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