鷹と鳶闘ひ落ちぬ濃山吹 前田普羅 ― 2019年04月24日
句集「飛騨紬」から
お互いに広い制空権をカバーしながら縄張りに侵入して来る鳥が居れば容赦なく追い出そうとする。広い翼を広げて鋭い爪で相手に襲い掛かる。受ける方も応戦する。すると羽がぱっと散ったりする。掴みあいになると飛翔力が無くなり、落ちる。
飛騨の一角で足元の濃山吹が咲くのを見ていてふと空を見上げると猛禽類同士の喧嘩を見てしまったのだ。ああっ!今に落ちて地面に衝突だぞ、と思ったらまたお互いに爪を緩めて飛翔をしていった。まあ、こんな光景だろうか。
飯田龍太の「春の鳶寄り別れては高みつつ」は何となく鳶の恋人同士の戯れにも思われる。喧嘩も恋も空で決着をつけるところが猛禽類のかなしさだろう。
お互いに広い制空権をカバーしながら縄張りに侵入して来る鳥が居れば容赦なく追い出そうとする。広い翼を広げて鋭い爪で相手に襲い掛かる。受ける方も応戦する。すると羽がぱっと散ったりする。掴みあいになると飛翔力が無くなり、落ちる。
飛騨の一角で足元の濃山吹が咲くのを見ていてふと空を見上げると猛禽類同士の喧嘩を見てしまったのだ。ああっ!今に落ちて地面に衝突だぞ、と思ったらまたお互いに爪を緩めて飛翔をしていった。まあ、こんな光景だろうか。
飯田龍太の「春の鳶寄り別れては高みつつ」は何となく鳶の恋人同士の戯れにも思われる。喧嘩も恋も空で決着をつけるところが猛禽類のかなしさだろう。
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