雪山に雪ふりつづく余寒かな 拙作2019年03月14日

 天気図を読むと大陸の高気圧が張り出す。そのためか乾燥した日々。喉の粘膜は乾燥に弱いのでこのところ空ぜきが続く。のど飴が欠かせない。灯油も切れかかった。もう買わずに済むかと思いきやこのぶり返しでもう1回は買っておこう。
 現在は台湾にかかる前線は明日以降日本列島の南岸に迫るのでまたもや高い山では降雪が続くだろう。表層雪崩の季節である。今日は一時雨も降った不順な天気だった。そろそろ彼岸も近い。”毎年よ彼岸の入りに寒いのは”と正岡子規は詠んだが、その通りの季節の廻りである。
 今日も事務所で執筆の準備に取り掛かった。昨夜は行方不明の書籍も見つかり資料はそろってきた。なんでもないところにひょいと置くから探しても見つからなかったのだ。自宅から事務所へ運んでは見たが執筆へのモチベーションが高まらず関係者の連絡待ち。
 下書きはできている。資料の書籍に付箋も貼ってあるし、読み込んであとはひた押しで書くことになる。背中を押してくれるきっかけはなんだろう。逡巡としてまとまらない構想か。そんなときは街を歩いてみる。
 そうか、好きなことをやり続けるって、道楽か、時間と金銭の浪費、消耗と思っていた。否違うんだな。
 自然に親しんで情緒を養ってきたからむかつく気持ちを抑えることができる。境遇が気の毒な人にも自業自得だわい、と突き放すことはしない。老子によれば草は大木より強いという。論理的には反対だが、草は強風にもしなるだけ、大木は倒れることもある。そんな柔軟さが教養と思う。
 新聞の書籍広告欄で『認知症の人の心の中はどうなっているか』が5刷を突破とあった。この本売れると思った。正しく情緒の本だから。他に岡潔が没後40年で再評価という。これは藤原正彦氏の頑張りか。弟子が引用したり評価して先師の評価は高まる。佐藤佐太郎なくして斎藤茂吉はないというごとく。

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