法要のうれし涙の時雨れかな2018年11月05日

 最近相続の仕事が増えてきた。人の死があれば相続がある。記事中「そもそも家を継ぐのは、家業や親戚づきあいやお墓の管理など、あれやこれやの面倒も引き受けることとセットでもあったので、他の相続人もある程度は譲歩したほうが得策だという判断もあったでしょう。」
 まさにこの記事の通りで、今進行中の相続も兄弟姉妹の相続人の遺産分割でほぼ1カ月が過ぎた。ここに来て暗礁に乗り上げたのは当初は事情があって祭祀者が決まらなかったのが、代襲者の1人が名乗りをあげて本家の墓を守ることになった。
 元々は長男が引き継ぐはずが死亡したために血縁関係ながら疎遠になっていた。その二男が引き継ぐので仏壇のある家も相続することになった。
 昨日は遠方からお坊さんを呼んでの法要が執り行われた。私も故人の後見人だった関係で臨席させてもらった。喪主もおらず、法名もなかったから二男が叔父の法要のために奔走したのである。
 二男の叔母が口癖のように言っていたお墓のお守も決まったし、納骨も済ませた。お墓では雨に降られたそうだ。故人もこれで安心(あんじん)されたであろう。
 死んだ人は忘れられるのが一番つらいという。お念仏をあげてくれる人が決まってそのうれし涙と思った。
 当初は仏壇の魂抜き、墓仕舞いも考慮し、家も売却というシナリオは大きく狂ったが、当家の継承のためには良いことである。血縁の相続人同志ががっちり手を組んで守って欲しいものである。

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