奥三河・三ツ瀬明神山を歩く~そのⅠ2018年08月28日

 N局の山番組のガイド役を今年も担うことになった。愛知県では一番の登り甲斐がある明神山を推すが、登山道に鎖場やハシゴがあって若干手強い。他の山といくつか選定したが、この山になった。怖いところが山の魅力でもある。
 8/27に監督さんに下見を提案するが、都合で8/28になった。午前5時に落ち合って、一路乳岩登山口を目指す。6時40分登山開始。平日でも4、5台がとまっているので先行者がいる。
 乳岩は最初の見所である。その手前の沢から離れる橋の上から渓流魚が見えるので撮影する時間をとった。生き物のいる谷は良いものである。沢から離れると乳岩分岐。そしてジグザグの登山道が始まった。鬼石まで遠い。水溜りで涼をとりながら進むとクライミングのメッカのような鬼石に着く。見上げるような大きな岩である。眼を凝らすとクライミング用のリングがぶら下がっている。蜘蛛のように岩に張り付いてよじ登る際の確保の金具である。
 鬼石を後に少し行くとまた大きな岩があった。ここはオーバーハングしたている。ここにもリングが埋まっていた。更に険路を登ると、鬼石乗越であった。左すれば栃ノ木沢へ下る。そして山頂の南のコルへ突き上げる。8時30分だからここまで2時間弱を要した。
 さらに歩くと下山者と会った。女性の単独行だった。身軽に下ってゆく。おそらく5時に出発、8時登頂、そして9時???のスピード登山。胸突き八丁にさしかかると男性2人組の下山者に会う。彼等も早い。胸突き八丁を何とか乗り越えると、三ツ瀬道との分岐だ。
 一旦ゆるやかに下ると小さな鎖場がある。次は2段の鎖場を越す。すると小さな花が揺れているのが目に付く。知らないので調べると深山飯子菜という。隣の長野県では准絶滅危惧種に指定。
 やせて細い尾根を行くと馬の背に着いた。ここもハシゴで馬の背に乗る感じで突破する。後は山頂までひたすら登る。途中で追い越した人が展望台で休んでいた。5時間掛かった。
 若干休んで、下山は栃ノ木沢のルートに下った。鞍部まで下ると急峻な道を下る。中道分岐で二股になるが右へ沢道を行く。途中で道が崩れているが、特に難渋することもなく、沢芯に下れた。
 栃ノ木沢を遡行するとここで登山道に出会う。良い沢なのに水量が少ないのが惜しい。
 沢芯からは若干登り気味に歩くとまた栃ノ木沢道が分かれている。そこからまた登り気味にいくと中道との分岐を経て、鬼岩乗越だった。結構長く感じるのは地形図で表現される破線路は平坦だが、実際はえぐれて長い道のりをたどるからだ。あまり歩かれていないようだ。
 鬼岩乗越からは乳岩まで一本銚子の下りになる。時間切れで乳岩の周遊は次回にする。登山口へは3時半ごろか。少し時間が掛かりすぎたが、撮影ポイントを吟味しながらのゆっくりペースなのでこんなものだろう。但し、蒸し暑いので大汗を流した。