竹屋谷遡行2018年08月06日

栃の大木の森を流れる滑滝を溯る
 7月半ばから山行計画がみな流れた。7/14の小秀山の沢は道路決壊で、7/21は猛暑で避暑に切り替え、7/31は台風で中止。8月の第1週は沢登りだなと提案し、山岳会でまとまった。
 この時期に、近場で、蛭がいなくて、そこそこ楽しめる。となれば竹屋谷が脳裏に浮かんだ。前夜発で提案したが、猫を飼っている人が朝発を希望。こちらも3週間以上のブランクで体力減退の懸念があってレベルダウンした。朝発ではブンゲンに登頂できないから、1095mを迂回して同じルートをたどらない計画をした。
 8/5の6時30分に金山駅前を出発、今回は3月に供用開始された安八スマートインターチエンジを経由。大垣大橋を渡るとすぐに揖斐川堤防の県道を経て粕川へ。現地には8時30分くらいに到着。こんなに早かったのは安八効果です。
 沢の方は水量は充分、沢の流れに足を浸すと冷気が全身を包んだ。最初はやぶっぽい灌木の中を流れを溯った。流れが広くなり、空間が広まった。滑滝に来た。樹高20m以上はある栃の大木が集中的に生えている。核心部の栃の原生林の中の滑滝に圧倒されながら遡行を楽しんだ。滑滝では本当に涼しい。北海道のツアー登山から帰ったばかりのKさんは北海道より涼しいと感激。北海道の夏は涼しいというイメージでいたからその暑さに裏切られた思いだったらしい。次々と現れる滝を登ったり巻いたりした。
 出発は9時前で,ブンゲンの登頂を狙うには遅いので最初から、隣の小沢に乗り換えて、地形図で1095mのコルを目指す計画だった。小沢へ乗り越す尾根を意識しながら溯った。地形図では尾根が最もくびれた箇所になる。
 二股を過ぎて観音滝を越えると左に竹屋谷と並行する尾根が沢に最も近づくところがあり、そこを乗り越すと1095のコルへの小沢になる。規模は小さいながら滑の連続する美しい谷であり、小滝が連続する。最期の方で大きく巻いた後、谷に戻らず尾根をそのまま辿った。尾根は風が無く暑いので余計なアルバイトを強いられたが、1095mに登れてしまった。
 そこからは以前にたどった踏み跡を頼りに尾根を下った。RFの失敗で双門の滝の少し上流へ下った。左岸の藪をこぎながら瀧の遊歩道入口までは大岩谷を下る。クルマへはすぐに戻れた。15時30分。まだまだ暑い時間帯だ。帰りは薬草風呂に入って汗を流して帰名した。
 帰りも安八SIC経由で走る。するとすぐに渋滞した。一宮JCTがあるためだ。一宮ICまではいつもこの有様だ。帰りは名古屋ICまで走った。970円だった。往きは1450円だったから480円の差額がある。
 反省。今日は久々の山行だった。3週間のブランクのうちに体重は2kg増となり切れが悪かった。もともと悪いうえに今日はいつもWさんが持ってくれるザイル、ハーケンの類いがプラスされたから尚重かった。それでも沢登りの醍醐味を味わった。
 日本の夏山はこれで良い。