ベランダに葭簀垂らして涼みけり2018年07月11日

 梅雨が明けたらどっと暑さが襲ってきた。早朝からガンガン照りつけるので、ホームセンターで葭簀を買って来た。長い棒にくくりつけてモノ干しロープの前に垂らした。これで炎帝の容赦なき暑さも少しは和らぐだろう。
 ニュースでは岐阜県関市がボランティアを募る。よほどの水害の様子である。手が空き次第、応援に行きたいと、厚手の皮手袋と防水のテムレス、路上のごみを拾うハサミ、20lの水専用のポリタンを購入して出動に備えた。
  現役の登山者であるが、おそらく若い人中心のボランティアの足を引っ張ってはいけないので、様子見に単独で行って見ようと思う。スコップ、古い雨具のズボン、ゴム長、スコップ、麦わら帽子などはいつも備えてある。
 中国地方の報道写真では、堤防の決壊で、新興住宅地がすっぽりと水没、車も水没した。河川のバックウォーターという。これは水勢の強い川の流れが弱い支流を逆流する現象である。
 東海地方では古くから見られた。揖斐川、長良川、木曽川の順に西から東へ雨雲が移ってきて、降雨がある。最初に揖斐川の水位が上がる。次は長良川になる。この時、流程の長い長良川の水勢が優ると揖斐川やその支流に逆流する。海津市などはこれに悩み、輪中の村として洪水と戦って来た。
 江戸時代、徳川幕府は、薩摩藩に揖斐・長良川・木曽川を切り離し、分流工事を命じた。これが有名な宝暦治水である。
 中国地方でも経済の発展で、本来は住宅地に適さない沖積平野を宅地開発してしまったのだろう。堤防は土なので大水が出ると壊れるものである。その上に、杉や桧の人工植林、さらに密植のままで間伐されないと保水力の弱い森になる。
 私が住んでいる場所から下流も堤防で囲まれた沖積平野であるから、破堤で一気に水没する。2回の東海豪雨の水没は破堤はなかったが、その原理であった。
 本来、住んではいけない土地に住んでいる。その自覚が必要である。地名としては、池の付く地名だ。島、砂、久手(湫)。今さらだが先祖の言い伝えでもある。

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