予後観察2017年05月25日

 5/25、梅雨の先触れのような空模様である。朝9時過ぎ雨の中を出た。行先は入院先の病院である。9時半、受付を済ませて血液検査と尿検査をする。検査結果の出るまでの1時間以上を院内で空費する。
 名前を呼ばれて担当の医師と面談。血液、尿の検査結果は悪性のデータはなく完治したとのことだった。見せてもらうと入院中はデータのグラフが山のように盛り上がっていた。ばい菌が増殖していたのである。ただし、まだガンの疑いはあるのでもう1ヶ月経過観察することになる。投薬の処方箋をもらって出た。やれやれである。
 その後、医療費の精算、テレビカードの精算、果物ナイフの回収を済ます。病室ではあらゆる刃物の持ち込みはご禁制であった。髭剃りもダメで伸び放題だったが、病院の電気かみそりであらぞりはしたがさっぱりしない。不便なものである。普通の生活のなんと快適なことか。
 振り返れば、13日から14日はご飯は見ただけでむっとした。果物だけは何とか食べた。しかし、点滴だけでは衰弱するので、看護士にご飯をおにぎりにするように依頼した。15日の朝は2個のおにぎりのうち1個は食べれた。夜は1個は普通に食べて、2個目はお茶で流し込んだ。飯が食えるとおかずも残さず食べれた。不思議にも16日は少し元気になれた。データが改善したのか、医師が回診で明日以降退院もほのめかしてきた。20日までに退院できればありがたいと医師に懇願したら、17日に退院できた。
 これだけ短期で退院できたのは何とか早くよくなりたい、そのためにご飯を食べたい、おにぎりなら残飯の罪悪感なく、1個でも食べたら身体に力になる。そう考えたからだった。おにぎりの不思議な力に感謝する思いだ。食欲がなくてお茶で流し込んででも食うのは登山で実際にやったことである。入院は遭難と同じ、退院は生還である。

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