GWはメンテナンス週間・・・漢方薬処方の話2017年05月02日

 昨日は走りこんだマイカーのオイル交換をやってもらった。交換後のエンジン音の軽やかなこと。20万kmも走った老朽車であるが、労われば必ず応えてくれる。続いて事務所でたまっていた雑用を片付けた。

 さらに体のメンテナンスにと漢方薬の店に飛び込んだ。何と予約制になっていたので今日の昼前に再訪問した。相手の薬剤師さんに体の慢性的な不調を訴えた。曰く、ひざ痛の治療中のためにビタミン系の薬を服用中、歯肉の化膿のために歯科で治療中、と加齢にともなう不調を述べて処方を依頼した。 

 当方から依頼したのは排膿散及湯(ハイノウサンキュウトウ)という薬品であった。文字通り、歯肉の化膿を解消する目的で服用したい旨告げた。歯科は基本的に外科治療で、以前の腫れもメスで刺し、膿を強制的に出したがまた再発してきた。根本からの治療になっていない。おまけに膿が歯に長期間触れると溶けるので抜歯が必要になる。かなり荒っぽい治療である。西洋医学は病気をやっつける発想だからからそうなる。これだと治療費もかなり高額になるだろう。
 かつて、若いころ、PCの使い過ぎで市販の目薬を差して、ガンマーGTPなどの数値が悪化した。一般的には常時飲酒する人が該当する。新聞の生活欄の記事で、目薬には防腐剤が含まれていると知って、どくだみを服用して改善した。
 さらに飛蚊症で眼科にかかった。当初はすわ失明か、とあわてたが杉田眼科病院で長期の治療で改善した。この際も丸薬を処方された。多分漢方薬と思われる。口唇の治療でも南天に由来する丸薬を服用して手術痕がきれいに治った経緯がある。漢方は長期間を要するが体質を改善するので再発しにくい。
 要するに漢方薬は自然治癒を助ける狙いである。果たして薬効が出てくるか。

GWはメンテナンス週間・・・スタッドレスタイヤ交換2017年05月03日

 今日はスタッドレスタイヤから夏タイヤに交換した。私の年中行事である。今冬は富山県への出張で1回だけ雪道ドライブを味わっただけに終わった。いつものことだが終わるとひと汗かく。タイヤを持ち上げるので腰にも負担がかかる。いつまで自力でやれるやら。
 ジャッキアップのついでに車の油漏れや車体の錆もチエックする。車齢14年にもなると結構錆びてきている。フレーム付きなので剛性はある。外したスタッドレスタイヤは溝をチエックした。食い込んだ小石を外し、釘が刺さっていないかを点検してまたベランダに置いた。これで終わり。

GWはメンテナンス週間・・・原稿書きと雑書整理2017年05月04日

 朝から俳句雑誌の原稿を1本書きあげる。少し間を空けてチエック後送信することとする。後、他の原稿にかかる予定。GW中にガイドブックの初校の校正原稿を送ると出版社から電話があった。そろそろ荷受けするころか。本業以外で忙しくなった。 

 漢方薬は初日は服用後、副作用で気持ち悪くなり休んだ。登山の際に足の痙攣をやった際に「芍薬甘草湯」を服用するが、それによく似た味である。他の生薬を混ぜるのでもっと複雑な味になっている。
 それでも飲まないといけないのでは朝と昼は休み、昨夜はちみつを混ぜて服用した。今朝はリンゴとニンジンのジュースを混ぜて服用した。いくらかは楽に飲める。唾に血のような膿が混じるので効いて来たのだろうか。
 体重は75.1kgになった。このラインは何度か来るがここからが中々減らない。運動量を増やしたいがひざ痛が完治しないうちは無理だ。完治するためには体重減が必達になる。漢方の副作用で食欲が減退したからこの機会に75kg割れにならないか。肥満は諸悪の根源である。

 正午前にホームセンターに行く。夏タイヤの走りは軽快そのものだ。スタッドレスタイヤはゴム質がやわらかく、ディーゼル車の重さとエンジンパワーにやや負けているせいかスリップする。特に濡れた路面は要注意である。
 ホームセンターへのPは満杯で少し外れに止めた。買い物客であふれている。行楽だけではなく長期の休みの間に自宅でやることも多いのだろう。思い思いに買い物をしている。雑書を梱包する段ボール箱を購入。重い箱を持ち運ぶのも大変なので小型のキャリーカートも購入した。これで雑書を整理できる。
 店内の喫茶店で休むと、若い娘さんが、ニコニコ笑いながら、どこかで見た冬帽子を持ってきた。私のだ。ここに忘れたんだ。よくぞ、顔を覚えていてくれたものよ。深謝!

 帰宅後、食間に服用するために今度はリンゴと春キャベツのジュースを作って混ぜて飲んだ。早く効いてこないかな。
 ネットでニュースをチエックすると北アルプスと中央アルプスで雪崩事故発生。死亡者多数。今回は気温が高く雪崩は必至だと見ていた。それでも行く。リスクをかけないと生きている気がしないのだろう。

榎本一郎『俳句と川柳』を読む2017年05月04日

 週刊新潮の高山正之氏の変見自在と藤原正彦氏の管見妄語は必ず目を通す。今週は藤原氏の「ユーモアとバランス」の言葉があっていたく感じるところがあって断片をメモった。
 ユーモアには駄じゃれから辛辣な皮肉、風刺、ブラックユーモアなど多種多様あるが、これらすべてに共通なのは、「いったん自らを状況の外におく」という姿勢である。ユーモアとはバランス感覚の跨張された表現と言ってよい。対象にのめりこまず距離をおく。ラットレースから距離を置く。内発的動機。
 いやあ、上述の言葉こそ川柳の本質を言い当てているではないか。イギリスのインテリとの会話から生まれた発想である。

 こんな言葉に敏感になったのは、実は今、榎本一郎『俳句と川柳』を読んで、俳句と川柳の違いを学んでいるからである。私の世話をする句会にも自分は川柳をやりたいと悩んでいる男性がいるが、それなら辞めて自分で勉強するかというとそうでもない。松山市出身ということが俳句への内発的動機の一つであるに違いない。私は、俳句も川柳も俳諧の仲間という以上の違いを説明できなかった。
 特に川柳は内実をしっていても身分を明らかにできない人が皮肉をこめて詠んできたものと思った。
 
  役人の子はにぎにぎをよく覚え

  子が出来て川の字形りに寝る夫婦

  かみなりをまねて腹がけやっとさせ

  ひんぬいた大根で道を教えられ
  
 どれも記憶に残りやすい江戸川柳である。

 それでこの本を見つけて飛びついた。読んでも中々難しいものである。詳細すぎて理解が進まない。

 俳句は若者にも詠まれていて人気上昇中であり、川柳も年一回はどこかの会社が優秀作として発表している。どちらも根強い人気がある。

 俳句はホ句の独立した文芸、川柳は平句にルーツがあるという。

 俳句の観賞文を書くために多くの俳句から選別する。ふと思うのは連用形で結句する俳人がいることだ。連用形で結句すると川柳に思えてならない。所属の結社誌にもそんなことを書いた覚えがある。前の主宰は特に俳諧味とか、諧謔をよく強調された。

 最近読んだ加藤耕子氏の句集『空と海』から

  原生林蛭に身の血を分かち合ひ 

をして「作者は蛭に吸血されても、身の血を分ち合い、と平然としている様子が諧謔を呼ぶ。 」と書いた。一般的には吸血中だから忌み嫌うものという常識がある。じっと自分の体の血を吸う蛭を観察して一句をなしているのだから俳人精神の賜物といえばそうか、と思う。しかし、可笑しいのである。「かまととぶる」かのようなこらえる笑いを呼ぶ。それは上品な笑いとはいえる。笑いをとるための笑いではないからだ。 

 この俳句の川柳との違いは初句で切れていることと季語の認識である。しかし何となくしまらない気がする。脱力感をぬぐえない。

 現代俳人の指導者は俳句の立句性を忘れたか、詠めないのか、あるいは嫌い、平句に向かっているのだろうか。日常をちょいと切り取って作句することを指導する。足元にこそ詩の原点があるかのような発言も目にする。
 ある短歌会でも旅行による観光的な詩歌をこっぴどく批判し、芭蕉のような行き倒れ覚悟の旅で作った詩歌は高貴だと発言する先生がいた。ちょっと言い過ぎである。

 川柳の穿ち(着眼点)は「いったん自らを状況の外におく」という姿勢がないと詠めない。俳人は状況と一体になっているふしがある。私は自然と一体になった時に詠める。また見えているのに見ていないことを思い起こさせる。俳句でその状況を思い起こせる。

 本書を読むと、川柳でも指導的立場の人の主張は様々で一筋縄ではいかない。それでも榎本氏は川柳をあらわす文芸と結論する。俳句は切れにあるとする。国際化をにらんでのことである。夏石番矢氏の指摘を引用して外国人がHaikuを詠めば季語と五七五も捨てられるそうだ。残るのは切れだけということらしい。

 脈絡を外れるが山本健吉が若いころ「俳句研究」誌の編集長として波郷、楸邨、草田男を「人間探求派」として推した。虚子の花鳥諷詠に反発して、彼らのように「人間を詠め」という。このことが後々には駄句の山を築くことになった、とある俳人の指摘を読んだ。
 日本人の悪いところは一斉に同じ方向になびきやすいことであろう。その意味でも、「いったん自らを状況の外におく」という姿勢は大切だと思う。

GWはメンテナンス週間・・・終日雑書の整理2017年05月05日

 今日は朝食前にほうれんそうとリンゴのジュースを作って漢方薬に混ぜて飲む。朝食は絞りかすを混ぜた卵焼きにして食べる。
 いよいよ雑書の整理を開始した。段ボール箱を組み立てて箱を作り、会報、パンフなどを放り込んでゆく。書籍は別の箱に梱包する。整理しながらなので15時ころまでかかった。全身埃だらけなので脱いでシャワーを浴びる。
 ついでに冬物衣料を収納し、合いものに切り替える。前日のタイヤ交換の力仕事の筋肉痛が少しある。腰にも疲れが来ている。風通しのいい部屋になった。新しい薄べりを敷いて終わり。
 昼食後は小松菜とリンゴのジュースを混ぜて飲む。少し草っぽい臭いがするのは小松菜の青汁か。腫れたところを舌で舐めてみるが患部が少し凹んだ気がする。口腔内は細菌が繁殖しやすく粘膜の傷は治りが悪い。いやまだまだか。

GWはメンテナンス週間・・・駄目押し2017年05月06日

 昨夜は整理整頓の行き届いた部屋で寝た。2面がガラス窓の部屋はこの時期でもかなり冷える。小寒いので夜中に用足しで何度か起きた。今朝は曇り空で予報通り雨が来そうな気配。

 朝からまた漢方薬を服用。今日はシジミ汁に混ぜて飲んでみた。やはり味が悪い。こんなイレギュラーな飲み方で効くのか。飲まないよりは良いと思うが・・・。歯肉は血の循環の悪いところなので、どこかの山を1時間くらい歩けば全身の血が循環して薬効成分が患部に届くと思う。どこへ行こう。
 今日はリビングルームのPC周り、飯台の周りに散乱したメモ、郵便物などを整理した。山岳会関係、俳句会関係、仕事関係、メディア関係に箱を分けて放り込んでゆく。手に取った時点で有用不要、破棄、未達で判断してゆく。
 PCのお陰で大量の情報を享受するが整理まではしてくれない。してみると自宅も事務所並みに書類をファイリングして情報管理する必要を迫られる。紛失した本が出てきた。普段の片づけが悪いと後で苦労が多い。一段落して、郵便物のチエックに丸の内の事務所に行く。
 途中、行きつけの喫茶店に寄った。山シャツにGパンという当方のラフな格好を見てマスターが山の話を仕掛けてきた。何でもスキーが好きだったと言う話になった。中経の「山を撮る山を語る」のフクジュソウのコピーをあげたら喜んでくれた。5/13(土)のNHKウィチュー(7:30~)も見てくださいねと案内して出た。
 桜通りは曇り、名駅の高層ビル群もガスで煙っている。明後日からの仕事再開に向けて力を養っているかのように静かだった。

GWも終わった2017年05月07日

 長かったGWも終わった。どこかへ行きたかったが膝痛のことと雑用で大人しくしていた。雑用とは5/13のNHK「ゆる山!GO」の出演のお知らせのはがきを書いたこと。山岳会やインターネット環境の人はいいがアナログの世界の人を中心に旧知の人と親戚に書き送った。テレビくらいはみているだろうからね。
 整理整頓の行きとどいた中で、読みかけの本を再読したり、月刊誌のバックナンバーを約10年ずらっと並べて今でも食指の湧くテーマを読み直した。古い雑誌のセンセーショナルな見出しはほとんど当たらないものである。それはなぜか。当事者も手をこまねいてはおらず対応するから状況が変化するためである。
 日常は多忙のうちに明け暮れてゆくからたまにはそんな一種の揺り戻しもいいものと思う。車のハンドルでもブレーキやアクセルペダルでも遊び(無駄な動き)があるから安全である。生活にも当然必要で前に進むばかりが良いわけじゃない。

毒消し飲むやわが詩多産の夏来る 中村草田男2017年05月08日

 ウィキから紹介文のみをコピーすると
「中村 草田男(なかむら くさたお、1901年(明治34年)7月24日 - 1983年(昭和58年)8月5日)は、愛媛県出身の俳人。本名清一郎(せいいちろう)。東京大学国文科卒。高浜虚子に師事、「ホトトギス」で客観写生を学びつつ、ニーチェなどの西洋思想から影響を受け、生活や人間性に根ざした句を模索。石田波郷、加藤楸邨らとともに人間探求派と呼ばれた。「萬緑」を創刊・主宰。戦後は第二芸術論争をはじめとして様々な俳句論争で主導的な役割をもった。」
 この俳人も松山市の出身なんですねえ。わが詩多産、というより、俳人多産なんですねえ、松山市は。

 傾向はそれほど好きでもないが、なぜか納得させられる俳句を多産している。降る雪や明治は遠くなりにけり、は一般の人の人口に膾炙している。
 さてこの俳句もよく引用する。
 この5月から歯肉炎の治癒にと、漢方薬の店に飛び込んで処方をしてもらった。歯科医の処方は抗生物質か消毒薬でみな殺す発想なのに対して漢方は自然治癒をサポートする。まさに毒消しである。
 夏は人も自然も行動が活発化する。また、植物も新緑から万緑へと緑の濃さを増す。岩魚のさびも取れて活発に虫を追うようになる。句材も多くなるのである。
 つい先だって、天白川を遡るサイクリングで大きな鯉が何匹も泳いでいるのを見た。バシャバシャと水を跳ねながら。天白川も名古屋市では川幅10m以上あるが日進市に入ると狭まり5mもない。周囲は代田になったばかりで蓮華田も残る。田園風景の広がる日進市は句材も豊富である。

NHKういちゅう「ゆる山へGO]の勧め2017年05月10日

 昨夜、3ヶ月に1度の成年後見監督人さんの書類監査を受けた。その後の雑談で、5/13は友人と御在所岳へ行くんです、と言われた。金華山くらいしか登ったことがないらしいので、リーダーはいるんですか、と聞くと、予定していたが来れなくなったそうな。すると女性ばかりの初心者同志なので、それじゃ大変と、アドバイスしておいた。
 曰く、三重県側の登山道はどのルートも厳しいこと、特に下山には転落、転倒に細心の注意をすること。できれば武平峠から登った方がいいと。
 そして、「NHKのういちゅう「ゆる山へGO」を視聴されるようにお勧めした。「ゆる山へGO」は鈴鹿の入道ヶ岳のガイド番組だが『分県登山ガイド三重県の山』の執筆者の1人の金丸勝実氏が指導している。短いが要所要所の注意点を指摘しているので鈴鹿入門に良い。
 御在所岳は初心者同志にはちょっと厳しいが女性は慎重なのでまあ無難に登るだろう。かつ、たまには日常を離れて怖い思いもしたいだろう。事故の起きないように祈ります。

 「ゆる山へGO]は4/15が1回目。2回目は私の担当で、5/13の朝7時30分から放映される。段戸湖から寧比曽岳である。

ウィークエンド中部のHPは以下の通り。これまでの動画にアクセスすると見られる。
http://www.nhk.or.jp/nagoya/we/

天白川を走る2017年05月11日

堤防上で警戒心を示すケリ
 今朝も6時半頃から天白川に沿って自転車で走った。いつも書くように名二環の下をくぐり、名古屋市から日進市に入ると、がらりと田園風景に変わる。天白川の左岸を走るとまもなく河川敷の樹木に白い花を見ます。
 検索で調べると、どうやらニセアカシアのようです。ハリエンジュともいう。よく知られる流行歌のアカシアはこれだとか。そもそもアカシアの名前で輸入しておいて後でニセアカシアはないでしょうに。石原裕次郎の「赤いハンカチ」は冒頭からこの花が唄われる。「大連の街から」でも城之内早苗が朗々と唄う。行ってみたいような郷愁を誘う。みなニセアカシアという。
 はちみつも採集される。私が安い時に買い置きしてあるはちみつはハンガリー産アカシア、ヒマラヤンアカシア、イタリア産アカシアはちみつとか書いてある。これもニセアカシアだとか。
 河川敷内の樹木では28%も占めるとか(富士川)。再生力の強い樹木という。公害にも強いので街路樹にされるわけである。
 名古屋市から連続性のあった自転車道もここでいったん途切れる。平針から梅森に行く道路を横切ると、再び車と合わない細道になる。
 ある橋の下には住民が小屋掛けしていた。名古屋市では撤去されたはずがまだここでは残っている。自宅近くのため池の畔に8年間も小屋掛けしていて発見され、保護されたことがあった。某区で時計屋を営んでいた人だったが人間不信から独居になったという。山奥の登山口に近い里にも一軒だけの山家を見ることがある。村八分にされたのではなく、人間不信ということらしい。そんな人もいるのである。
 砂利道もある。どんどん遡る。R153をくぐると緑豊かな田園風景が広がる。学校や住宅地も抜けて市道を横切ると実に素晴らしい風景が広がった。土手の草地にはキンポウゲ科の黄金色によく似た花が咲いていた。
 これもググってみると、オオキンケイギク(大金鶏菊)という侵略的外来種ワースト100に選定された花だった。長野県大平宿でオオハンゴンソウの繁殖を見たがこれも特定外来種に指定されている。これら外来種は日本の生態を乱す。自宅近くの河川敷でもすべて外来種の花で占められている。美しいが栽培は禁止されている。在来種を追いやるからだという。
 植物だけではない。外国人の処遇は本当に難しい。日本においては特に在日韓国朝鮮人は国会議員、芸能、スポーツ、メディア、実業、司法の分野で日本人の社会を脅かす存在に育ってきた。法律の穴を突いて巧みに侵略してきている。特別扱いを禁止する時期にきている。
 日本の美しい田園風景を見た外国人がこれは日本庭園だと激賞したらしい。ブルーノタウトだろうか。『日本美の再発見』にはその記述はないので別人だろう。前方に高い建物がないため空が広々している。今は苗田、代田、これからは田植えの後、植田、青田、稲田と変遷してゆく。
 堤防の細道は一方通行の車道なので自転車専用ではない。たまに軽自動車が追い越して行く。折戸川が落ち合う。岩崎川が落ち合う。高い山はないが、支流も結構多いと気付いた。日進市役所付近で引き返した。右岸側に渡り、堤防道路を辿りながら流す。下り気味なので楽だ。岩崎川を少しばかり遡って橋で右岸に渡り、下ると天白川に戻る。
 市道を渡り、農道を走ると前方に変わった鳥を見た。これもググってみて分かった。ケリ、という名前だった。カメラを出して撮影準備中に田んぼへ飛んで行った。と思ったら川の方へ飛び去り、また堤防へ戻って来た。同じ位置である。ははん、この付近に営巣地があるのだろう。2羽の番であろう。何とか撮影に成功した。
 鳴き声はケリッ、と泣いたのかもう忘れた。鳥の名前は難しいが判明し、ケリが付いた所で終わる。