現代歯痛地蔵譚2016年05月20日

木曽越峠の歯痛地蔵
 タイトルが硬くなりました。山を歩いていると、古い峠に石の地蔵さんが頬に手を当てて痛がっているのを見ます。それが歯痛地蔵だとか。江戸時代は歯科診療も不十分で旅の途中で痛くなったらたまらんかっただろう。(写真)今は進化したが高齢化で収入も先細りというのに高額の治療費の工面に悩む。いつの時代も悩みが消えることはない。
 自分の不健康の話をちょっと格好を付けてしまいました。先だって、虫歯でブリッジにしていた前歯の土台が折損して、今、治療を始めたところである。幼児から虫歯治療で口腔内環境は最悪になった。治療したところが再発するの繰り返し。高齢に片足を突っ込み、弱者になってゆく自分の将来を思うとしっかりメンテナンスしなきゃ、と思うが・・・。
 ブリッジは生きた歯を土台にするがすっぽりかぶせるから歯間ブラシで毎回掃除がいる。サボると8年でこんなことになる。治療費もセラミックでやると自費になるので高額になり歯だけでなく財布にも痛い。
 そこで今、保険にするか、自費にするか、高額療養費の請求手続きを調査している。自費だと保険がきかず高額療養費の補助もない。将来は年金だけの生活になるのは必至。もうこれを最後にしたいと思うが、歯の健康の維持に秘策などはなく、ただただ、磨くのみという。数冊の歯科関係の書籍にあたるがブラッシングしかない。
 江戸時代はもとより、戦前、戦後と比較しても日進月歩で歯科治療技術は格段に進歩している。そのおかげで高度な治療を受診できるのだが、維持は自分次第というのが悲しいところ。歯にはメンテナンスフリーはないのである。90歳くらいまで生きるかもしれんぞ、と歯と財布のこととを真剣に考えている。