宇連山を歩く・・・棚山分岐まで2016年05月14日

 もうちょっと眠りたい気を取り直して空を見ると晴れ間が出ている。8時30分とやや出発が遅れたのは昨日までの仕事の疲れか。この時間帯には多くの行楽客もでてくるので名古屋ICまでの道は渋滞している。東名はやや多め。新東名に向かう。今日は岡崎SAに寄ってみた。デパ地下をコンパクトにまとめた感じの御馳走と食品の店で大賑わいである。特に大須から出店した味噌とんかつで有名な矢場トンの店まであるには驚いた。美味しそうな鶏肉の弁当をおごってしまった。
 新城ICまで70kmで1時間もかからない。ICを出て14kmで県民の森に左折する。10時30分の時間帯だからPは80%はマイカーで埋まる。すぐに身支度を整えて出発。
 大津谷川に沿う林道を亀石の滝の終点まで歩いた。県民の森のセンターは標高130m位あり、終点で200m弱。約50分かかったが、比高で70mしか稼いでいない。そこから亀石の滝を右手に仰ぎながら急な道を登る。尾根上に着くが32mという滝の高さ以上に登るから尾根も急登を強いられる。すぐに滝尾根展望台という東屋に着いた。ここは標高340mくらい。比高150mほど高さを稼いで、軽く汗をかいた体に涼しい風が吹く。ここまで上がると桧の若い植林地になった。林床にはシダが萌えるように伸びる。若い緑が美しい。植林が密植状態となって薄暗い感じの道を登る。枝尾根の道は谷に急峻に落ち込むから急になるのが常だ。北尾根分岐を過ぎて休みたくなるころ、西尾根との滝尾根分岐に着いた。標高640mの分岐は休み場にいい広さがある。
 西尾根と言っても県民の森を中心に名づけてあるから宇連山を中心に言えば南東尾根と言うべし。
 空気は乾燥しているせいか、喉が渇くので清涼飲料水をがぶ飲みする。たちまち半分を飲み干した。昼食時だが空腹感はない。それでも腹に何か詰めておきたいと、餡入りフレンチトーストを半分だけ頬張る。違和感なく食べられるから空腹なのであろう。GW以降、2週間で軽い山ではあるが6座も稼いだから腹筋がしまり、空腹を感じにくくなった。もっと汗を流すようになれば減量につながると期待する。新年会の鯨飲馬食で堕落した生活を立て直すには登山はいいスポーツである。例年ならば山スキーで体を絞るのだが雪不足で不発に終わり今に引きずっている。 
 さて、15分で北尾根分岐(744m)に着く。若者パーティが楽しそうに談笑している。大きなザックを背負うからトレーニングだろうか。左に視界が開け、前方に吊り尾根の両端にピークが見えてきた。左は829mの独立標高点で、棚山につながる尾根の中間点である。やや痩せた尾根を登ると上から続々下山してきた。朝早く登った人らは12時前後には登頂し、山頂で展望と食事をして降りてくる頃であろう。
 やがて整備された植林が目の前に見えると棚山分岐(850m)に着く。ここは道標はないが良い道が左(西)へ下ってゆく。4/29はここまで来て、下ったものの記憶があいまいで道標があったはず、と不安を覚えまた引き返したところだ。ここから山頂へはすぐだが、目的はここまでなので小休止の後北尾根分岐まで引き返した。
 分岐では北尾根に下った。滝尾根と同様に急峻な尾根を下る。アップダウンはほとんどない。ホソバシャクナゲの残り花を楽しむ。その故か花盗人に盗掘されやすい花と聞く。上品なピンク色の花が何ともいえない。途中で大きなザックを背負った若いパーティとすれ違った。さっきも見たので聞くと名古屋市の向陽高校という。知己のS先生が勤務していた学校だが3年前に退職された。今日はインターハイのトレーニングとか。朝見たパーティもその目的か。
 東西と南へ案内する道標が立つ大幸田峠(480m)に着いた。小さな峠である。車道へ30分の表示がある。
 東への道は600mのピークを越えて、南下する。また東へ振りながら南へ400m級のピークをアップダウンしながら県民の森の建屋へ下る。東側は鳳来湖なので見下ろせる箇所もあるだろう。1度は歩いて見たい。
 結局、車道へ下った。亀石の滝へ10分の印があるので下流へ下ったわけだ。朝は犬を連れたハイカーもいたが、今は静かな溪谷の道になった。15時30分を大きく回ったので、15時までという入浴時刻には間に合わなかった。マイカーは数少なくなっていた。
 R151へ出て新城ICから帰名。湯谷温泉の湯う湯うアリーナは満車だったのでパスした。岡崎SAに又寄ってしまった。三河山中に突然現れたミニデパ地下は朝よりも更にお客でごった返していた。美味しそうな高額の食品売り場で行列をつくるほどである。駐車場は満杯だ。やっぱり不況なんかじゃない。恐慌やデフレならば消費はガクンと落ちる。楽しいことや珍しいことにはお金を使う。成熟した社会(経済成長が鈍化したか低下傾向)の1つの現象なんだと思う。